マンマ・ミーア

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マンマ・ミーア!h21.2.15 半田コロナ

 マンマ・ミーアを見てきました。
朔的には☆は3つです。

 昨年名古屋の伏見にある劇団四季のミュージカル劇場で、
マンマ・ミーアを見ましたが、とても良かったです。

 マンマ・ミーア!(Mamma Mia!)は、
ABBA のヒット曲22曲にて構成されているミュージカルです。
アバ(ABBA)は70年代を代表する世界的な4人グループで
「ダンシング・クイーン」「ギミー・ギミー・ギミー」
「サマー・ナイト・シティ」「チキチータ」などの大ヒット曲が多数あり、
ヴォーカルとハーモニーがすばらしく感動的です。

 アバの曲は、私にとっても思い出深く、
大好きな曲ばかりで、
アルバムもコピーして何度も聞いていました。

 もちろん、英語で聞き慣れていましたので、
日本語に訳されると何か違和感がありました。
でも、英語では何を言っているのかわからないので、
何か特別なことを言っているんだと思いこんでいましたが、
日本語訳を聞いて、
ああそんな日常的なことを言っているんだとわかり
あの名曲がものすごく身近に感じたものです(*^_^*)。

 ギリシャの小さな島のホテルのオーナーである
ドナ(メリル・ストリープ)は、
女手一つで一人娘のソフィを育てました。

 ソフィは父親とバージンロードを歩くことが夢でしたが、
ドナは父親のことは娘には一切話していませんでした。
結婚式が決まったある日、母親の日記を読んで、
ソフィは3人の父親候補を見つけます。
そして、母親には内緒で、自分の結婚式にその3人を呼んで
だれが本当の父親かを確かめることにしました。
果たして本当の父親は誰なのか?
そして、話は意外な展開をしていきます。

 劇団四季では母親役の女性の声が良くて、声に惚れました(^_^;)。
もともと題名(マンマ・ミーアはもとはママ・ミアでした)
のように母親が主役ですから、それはそれで良いのですが……。
私は娘のソフィが主役だと思っていたので、
ソフィ役の彼女はちょっと物足りなかったですね。

 でも、ミュージカルはやはり曲が命、
体に染みつくほど知っている曲が、
次々に出てくることは興奮をするものですね。
かつての<ウエストサイドストーリー>とよく似た感じを受けました。
もっともそれと比べると、ダンスがあまりなかったのが残念です。
私は群舞、それもダイナミックなものが好きで、
それが☆3つの評価になった気もします。

 劇団四季のミュージカルとこの映画を比較するのも何ですが……。
実際の風景、海とかホテルとかが
しっかりと描かれていること、
そしてそれがすばらしくて綺麗であったことは、
映画の方に軍配が上がります。
豪華な俳優陣もそうですが、
お金のかけ方が違うから仕方がないことかもしれません。
でも、劇場版には生の迫力があります。

 私はメリル・ストリープにはちょっとがっかりしました。
1949年生まれで59歳ですが、
やはり年は隠せないし、体の線が崩れていました。
まあ、私の好みではないし、
昔から美人だとは思ったことがないのでどうでも良いのですが……(^_^;)。

 もちろん演技は言うまでもないですが、
歌もダンスも特別にうまいとは思いませんでした。
それにひきかえ娘のソフィ役の初々しくて綺麗なこと
歌もうまいしスタイルも良いし、
なにより明るい笑顔がすばらしかったです。

 ストーリーは劇団四季とほとんど同じでしたが、
表現の仕方が違うので、飽きることはありませんでした。
また、役者が歌った曲もありますが、
アバの原曲(アバが歌っている)が使われていて、
やはりこの曲はアバでなければ、大ヒットはしなかったと思ったものです。
モンテーニュ通りのカフェ DVD h21.3.24

 朔的には☆は3つ、フランスらしいオシャレな映画です。

 忙しくしている時に突然携帯電話が鳴った時、
人の対応には二つのタイプがあるそうです。
一つは「くそ、こんな時に電話が鳴って」と嫌々出るタイプと
「誰だろ?」と楽しみながら出るタイプです。

 一つの出来事をポジティブに捕らえるか、
ネガティブに捕らえるかによって
同じことでも感じ方が違ってきます。
そして当然結果も違ってきますから、
このことは、人生はポジティブに生きよとの教訓でもあります。

 それを地で行っているのが、ヒロインのジェシカです。
彼女は大好きなお婆ちゃんの生き方に影響を受けて、
何のあてもなしに、パリに出て来た田舎娘です。
なんとかモンテーニュ通り(パリのセレブ街で、劇場とかホテルや
高級ブティック、レストランが並ぶ)のカフェの店員となります。
その店はセレブで才能のある有名人がたくさん出入りしていますが、
その人達が満たされ幸せかというとそんなことはなく、
それぞれに自分なりの悩みを持って生きています。

 このモンテーニュ通りに働く人々、
それぞれは関係のない人生がジェシカを媒介にして
少しずつ結びついて行き、
そのつながりの中で、それぞれの悩みが解決されていく物語です。
 

 

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