乱(1985) h21.7.1 DVD
朔的には☆は3つ半で、お薦めです。
映像がものすごく綺麗でクリアーで、
衣装も素晴らしく、さすが世界の「ワダエミ」です(*^_^*)。
「乱」は若い頃映画館で見ましたが、今回DVDで改めて見て、
その内容が深く、面白いことに気がつきました。
成長をしたのかな(*^_^*)?
3時間近い映画でしたが、
最後まで飽きさせないテクニックはさすがですね(*^_^*)。
戦国時代を生き抜いてきた猛将一文字秀虎は70歳を迎え、
家督を三人の息子に譲る決心をします。
「三本の矢」の故事にならい秀虎は、
長男太郎に家督と一の城を、次郎に二の城を、
三郎に三の城を与え、協力し合うように命じます。
しかし、父の思いとは別に、三人の息子の思惑はバラバラで、
それぞれ自らが権力を握ることを思い描いています。
シェイクスピアの「リヤ王」と毛利元就の“三本の矢"をベースに、
戦国時代の武将の親子・兄弟の愛憎を描く日仏合作映画です。
この映画の中で、一番の魅力は楓の方(原田美枝子)です。
復讐の鬼と化した楓の方は、どんなことでも利用し、己を捨てて
なりふり構わずに父母の復讐を遂げようとします。
楓の方に係ったら太郎も次郎も秀虎さえも形無しです。
原田美枝子の鬼気迫る演技と相まって、
リアリティのある人物像となっていました。
それと次郎の重臣である、鉄(くろがね)も味があります。
硬軟併せ持つタイプですが、何よりも次郎のために良しと思うことは
決然として実行し、決して譲りません。
才にたけた忠臣ですが、彼と言えども、
楓の方を抑えることはできませんでした。
戦国時代の戦いは、どちらがどちらかわからなくなるのですが、
この映画では、旗の色「太郎(黄色)次郎(赤)三郎(黄色)
藤巻(白)、綾部(黒)」をはっきりと分けてあったので、
戦況がものすごくわかりやすくなっていました。
そして戦いのシーンは壮観で、すばらしい迫力でした。
やはり、騎馬を使わせたら右に出るものはありませんね(*^_^*)。
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