築城せよ!

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築城せよ! h21.7.4 ミッドランドシネマ

 町興しのため、猿投城を復元して観光客を誘致しようとする住民と、
そこに工場を建てて雇用を拡大させようとする町長一派が対立する
猿投町(昔は西加茂郡猿投町、現在は豊田市猿投町)が舞台の映画でした。
この開発か保存かは、常に地方が抱えている問題でね。

 町興しのために城を発掘していた現場からタイムスリップして、
戦国時代にこの辺りを支配していた武将恩大寺が蘇ります。
彼にはこの地に城を築くという夢がありましたが、
家臣の裏切りでそれが果たず、無念の思いがありました。
それを手助けするのが、女子大生(愛工大の建築科4年生)で、
彼女の指揮の元、町民や学生の協力によって、
ダンボール箱で城をつくります。

 このダンボールでほんものの城を作るという発想がユニークで
思わず見入ってしまいました(*^_^*)。
高さ約25メートル、段ボール12000個を使っての
巨大な段ボールの城は壮観です。
 
 まあ、映画としては典型的なB級作品で、
大学の文化祭映画といった感じですが、
戦国武将恩大寺を演じたのが、上方歌舞伎の役者として知られる
片岡愛之助で、彼が実にうまく、彼の演技だけが際だった作品でした。
 

 

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