罪とか罰とか

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罪とか罰とか h21.3.7 ミリオン座

 朔的には☆は3つ半です。
映画はいろいろ言っても、
とにかく楽しいのが一番という方には特にお薦め、
絶対に笑うこと請け合いです。
私も何度も笑い、あり得ない展開に、「なんでやねん!」と
突っ込みを心の中で何度も入れていました(*^_^*)。

 監督はケラリーノ・サンドロヴィッチ
私は初めて知りましたが、皆さんは知っていましたか?
日本人なのに、なんともふざけた名前ですね(^^;))

 舞台出身の人で、
宮藤官九郎の「舞妓Haaan」と、同じ匂いがしました。
また、明暗の違いはありますが、
私はつかこうへいの熱海殺人事件を思いだしました。
やはり、舞台の面白さを映画に翻訳すると
このような感じになるのでしょうね(*^_^*)。

 喜劇というとギャグを入れたり、
おかしな格好で笑わせることが多いけど、
この作品のようにストーリーの展開や、
その意外性によって笑わせるものを、私は好みます。
巧妙に計算された笑い、何も関係ないと思われたものが
あることによって突然結びつく、
そして後で、そのために張られた付せんに気づくことは楽しいことです。

 ストーリー及び構成が面白く良かったことはもちろんですが、
主人公の円城寺アヤメ役の成海璃子(なるみりこ)
(ドコモのCMに出ているややポッチャリ系の美少女)も良かったです。
彼女の持っているキャラクターである、
まじめで純粋な少女が、
ナンセンスの連続のようなストーリーを真面目に演じている、
そのギャップがおかしいかったです。

 売れないグラビアアイドルの円城寺アヤメは、
ある日、久しぶりに雑誌に載った
自分を確かめるためにコンビニの雑誌コーナーに行きます。
そこで、自分の写真のページだけが
逆向きになっていることを発見します。
怒りと恥ずかしさで、我を忘れた彼女は出版社に抗議をするために、
その雑誌を買おうとしますが、なぜか財布がないことに気づきます。
どうしたら良いか……。
思い悩んだあげく、とっさにその雑誌を万引きしますが、
あえなく捕まり警察へ突き出されます。

 長年の慣習で、芸能人やアイドルは、
罪滅ぼしのために、一日警察署長をすると、
罪が消えることになっていたので、
アヤメもしかたなしに一日署長をすることになります。

 しかしその警察は何か変で、
署員が全ての指示をアヤメ署長に伺いに来ます。
それに面食らうアヤメですが、
さらにアヤメの世話を担当する刑事は元彼でした(*^_^*)。
彼は連続殺人事件の犯人で、アヤメも相談され知っていましたが、
自首を希望する彼には黙っているように勧めていました。
そして、そのことをなぜか副署長も承知しています(*^_^*)。

 後わずかで一日署長が終わる時、
コンビニに強盗が入り、ライバルの耳川ももと
アヤメのマネージャーが人質となり、工場に立てこもります。
この人質救出作戦にアヤメ署長が活躍します。
 

 

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