酔いどれ天使

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酔いどれ天使(1948) DVD h21.6.26

 朔的には☆は3つです。
 結核は過去の病気だと思っていたので、
ハリセンボンの箕輪はるか(みのわ はるか)が
結核になったと聞いた時には驚きました(>_<)。
私はハリセンボンが好きで、
特に、近藤春菜(こんどう はるな)のギャグ、
「角野卓造じゃね・え・よ!」が気に入っています(*^_^*)。

 結核は周りにうつるので、共演者を中心に大騒ぎをしていましたが、
無事退院し、周りにもあまり影響がなかったようで良かったです。
今でこそ、結核はそれほど恐ろしい病気ではないのですが、
少し前までは不治の病と言われていました。
そんな結核が死病と言われ、恐れられていた時代の物語です。

 戦後まもなくの小さな街が舞台です。
町のやくざの顔である松永(三船敏郎)は、鉄砲傷の治療のために、
長田(志村喬)が院長をしている病院にやってきます。
長田はのんべいで有名で、されに自分の思ったことを、
人にずけずけと言う医者でした。

 松永の治療をするようになり、
だんだんと松永を理解すると、
その自堕落な生活が、かつての自分の若い時に重なり、
なんとか救ってやりたいと思うようになります。
そんな時、松永の肺に穴が空いていることがわかり、
結核だとわかります。

 命が欲しいなら自分の言う通りにせよと、長田は言いますが、
でも、松永は周りに流されて、治療に専念することができません。
そんな時かつての兄貴分の岡田が、刑務所から出てきます。

 この病院が建っている空き地には、
ゴミ捨場になっている小さな沼があり、
そこには汚れた水と、いろいろなゴミ、
例えば人形が浮かんでいたりして、
この映画を象徴(やくざな世界)しているようです。

 三船敏郎の若さがまぶしいです。
彫りの深い色男で、ちょっとやんちゃな所が
女性には放っておけないでしょうね(*^_^*)。
それから、18歳の久我美子が肺病に病む女高生の役で、出ていました。
初々しくて美しいです(*^_^*)。
 

 

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