全然大丈夫 h21.3.2 DVD
朔的には☆は3つ。
ほのぼのとした気分にさせてくれる癒しの映画でお薦めです。
世の中にはいろいろなタイプの人がいるもので、
皆がみな普通にちゃつちゃと
何の問題もなくなくやっているわけではなくて
人とはテンポが違ったり、変わった所があります。
それを否定するのではなくて、
受け入れていくことが大事であると改めて知りました。
29歳の照男(荒川良々)は、父がやっている
古本屋に同居している植木職人の見習い、
言うことだけは大きいが、全く努力をせずに、
楽して生きている、自分勝手で無責任な男。
その幼馴染みで親友の久信(岡田義徳)は、
介護施設の事務をしている。
人が良くて誰にも好かれたいと思っている、
優柔不断で、どこか頼りない男。
その職場にアルバイトとして、
超不器用で人づきあい下手なあかり(木村佳乃)が入り、
その担当が彼になる。
あかりは、絵を書くことと読書が趣味で、
病院を首になった後、久信の紹介で、
照男の家の古本屋を手伝うことになり、
そこで湯原(田中直樹)と出会う。
湯原は仏像修復職人で、
ゆったりとした、時の流れに身をゆだねるタイプである。
この4人の恋と友情の物語です。
ココリコの田中直樹は、以前から私の好きなタレントです。
飄々とした中に結構存在感があり、
爽やかで、男の生々しさがない、
どこか中性的な感じを受ける所が好きです。
今回の役は、独身の仏像修復職人の役で、顔にやけどの跡があります。
そのわけは映画の中では語られませんが、
彼の性格、行動から、いろいろと想像させます。
それは、幼い頃の虐待やいじめかもしれません。
のんびりとしていて、ものにがつがつせずに、
ゆったりと時を過ごしています。
ひょっとしたら、生き方の達人かもしれませんね。
例えば恋人のあかりと二人きりの部屋になっても、
ごく自然に振る舞うことができます。
それは、決して無理しているわけではなく、
紳士であるとか、わきまえがあるとか、我慢していることとも違います。
また、あかりの誕生日のプレゼントは、彼女の好きなちくわを
部屋で手作りして一緒に食べることでした(^_^;)。
彼も普通の人から見たら、
ちょっと変わった人物ということになるのでしょう(*^_^*)。
あかり役の木村佳乃は、いつもは美人でしっかりものの役柄から一変して、
超不器用でさえない女の役でした。
テッシュペーパーのふたがうまく空けられなくて、
だんだん箱全体を壊していく、ちょっと大げさですが、
自分でも経験したことがあるのでリアルにおかしかったです。
でも、普通の人は一度の経験で学習を人はします。
自分も不器用だと人から言われるのが怖いので、
消極的になっているので彼女の気持ちはよくわかります。
女性も若いうちはそんな不器用も可愛いですみますが、
年を取るとそんなことは言ってもらえません(^_^;)。
あかりは絵を書くことが得意で、さらに本を読むことが趣味で、
これが恋人の湯原と出会いきっかけとなります。
やはりどこかで自分を認めてくれる人はいるものですね(*^_^*)。
あかりは不器用ですが、自分のペース、
自分の時間の中でゆっくりとやればでき、自分に合ったものとはうまくやっていけます。
でも、他人のペースにはついていけない。
やはり、自分と波長の合う人と一緒になることが、一番の幸せですね。
題名の<全然大丈夫>について、こんな記述がありました。
なるほどと思ったので、載せます。
「優しいだけの人にも、不器用な人にも、ぴったりの人が
ちゃんと現れるから全然大丈夫」
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