カムイ外伝

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カムイ外伝 h21.10.25 半田コロナ

 朔的には☆は3つ、お薦めです。
ただ殺陣が中心であるので女性の方には????

 「カムイ外伝」は白土三平の長編の漫画本を元に
崔洋一と宮藤官九郎が共同で脚本を書き、
崔洋一が監督をした作品です。
この映画を見ようと思ったのは、
クドカンが脚本をしたからです。
でも原作がしっかりしているし、
崔洋一との共同の脚本ということで、
いつものクドカンワールドというわけにはいきませんでしたが、
いろいろと工夫があり、面白かったです。

 カムイ(松山ケンイチ)は貧しさ故に忍者となりますが、
殺戮にあけくれ、絶対服従の理不尽な掟故に、
抜け忍となり自分らしく生きる道を選びます。
しかし抜き忍は死を意味し、
死ぬまで仲間から執拗に命をねらわれます。
それは、忍者としての鉄の掟を守らせるためのものです。

 カムイはひたすら逃げ、
逃げて生き延びることが今は目的となっている
でもそこに何があるのか?
その先に自分の求めているものがあるのか?

 松山藩の殿様の名馬の足を切断した漁師の半兵衛、
彼に命を救われたカムイは、彼の家に匿われます。
そこには同じ抜け忍のスガル(小雪)が、
妻となり住んでいました。
しかしそこにも、半兵衛への追っ手が迫ってきます。

 私が子供の頃(50年ばかり前)、
駄菓子屋でマンガの貸本がありました。
いくらだったか憶えていませんが、
私が時々借りることができたのですから、
それほど高いものではなかったと思います。

 私の家から一番近い駄菓子屋は
「橋の店」(屋号がなかったので、
橋のたもとにあったのでそう呼ばれていました)と言っていましたが、
後家さんが一人で切り盛りをしていましたが、
小学生の頃の私から見たら、おばあさんだったけど、
実際はいくつだったのでしょうか?
今の私と同じ位だったかもしれませんし、
もっと若かったかも……。
そこは近くの子ども達のたまり場だったので、
強く印象に残っています。

 私は戦争もの、武芸者もの、忍者ものが大好きで、
何冊も一度に借りて夢中になって読んでいました。
きっと歴史が好きなのは、その時の影響なのでしょう。
その時は白土三平ものでは、「サスケ」を読んだ記憶がありますので、
こちらの方が、カムイ外伝より親しみがあります。

 CGを実にうまく使っています。
GOEMONもそうでしたが、
CGによってようやく忍者の激しい動きが可能となり、
映画化できた気がします。
ワイヤーアクション以上の迫力ある動き、そして殺陣でした。

続編ありきの作ですね。
ラストがハッピーエンドでないのが、忍者ものらしくて良かったです。
何しろ忍者は非情の世界ですから……(^_^;)。
 

 

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