ココ・アヴァン・シャネル h21.9.19 ミッドランドシネマ
朔的には☆は3つです。
アメリカ版、フランス版の両方を見ましたが
甲乙つけがたく引き分けです(*^_^*)。
アメリカ版が、シャネルの晩年(栄光の絶頂期)から
過去を振り返るもので、シャーリー・マクレーンの貫禄が光ります。
それに対してフランス版は、これから栄光を手にして行く所まででした。
フランス人のシャネルにはフランス語が
やはりぴったし合っていて、
それが独特の雰囲気、フランスらしさを醸し出していました。
二つの映画を見て分かったのですが、
シャネルの人生を、随分違った表現をしているのに驚きました。
シャネルはついこの間まで生きていた
20世紀の偉人なのに、どうしてそのような違いがあるのでしょうか?
例えば姉妹のことや、愛人となる貴族のことなどが、気になりました。
これらの違いは監督の表現手法として許されるのかな(^_^;)?
もっともそのおかげで、同じシャネルを描いたのに、
全く違う映画を見ているように感じられたのは良かったです(*^_^*)。
シャルル役のオドレイ・トトゥは強く今でも印象に残っています。
普通は時間と共に薄れて行くのですが、
今でもはっきりと浮かぶのは、はまり役だったからでしょう。
彼女の演じたシャネルの方が、よりプライドが強く、
より積極的で、気の強さを感じました。
才能に恵まれること、それが人間として幸せなことか?
そんなことを考えてしまいました。
新しいものを創造していくことは苦しく、永遠に続くもの、
その戦いに勝ち残った者だけが、栄光と富を得ることができます。
それをシャネルは成し遂げました。
でもシャネルは幸せだったのでしょうか?
それは人が決めることではなく、シャネル個人が決めることです。
でも、私は負け惜しみでなく、平凡に生まれて良かったと思います(*^_^*)。
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