クララ・シューマン

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クララ・シューマン 愛の協奏曲 名演小劇場 h21.8.29

 朔的には☆は3つです。

 シューマン夫人と天才ブラームスとの恋愛、
このテーマは、ものすごく興味をそそられます。
それがこの映画を見たいと思った一番の動機です(*^_^*)。

 でも本当かな?
それを確かめるため映画を見た後、ネットで調べてみると
次のように出ていました。

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 夫の死後、クララ・シューマンが
それまでも親交が深かったヨハネス・ブラームスと
恋愛関係になったという”俗説”が現代に至るまであるが、
それを裏付けるものは全く何もない。
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 この説の真贋は別にして、
「火のない所に煙は立たない」と言いますから……。
きっと当時からそうあってほしいという、
人々の願いがあったのでしょう(^_^;)。

 この俗説でも、二人の恋愛関係は夫の死後なのに、
映画では生前から恋愛関係にあったように描かれています。
それはこの映画監督のヘルマ・サンダース=ブラームスが、
ブラームス一族の末裔であり、女性であるということから
こんな大胆な仮説が生まれたものだと思います(*^_^*)。

 ネットではクララ・シューマンのことが
次のように書かれています。
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 クララ・ヨゼフィーネ・シューマン(1819年〜1896年)は、
ドイツのピアニストで作曲家。
 当時のドイツ全域に天才少女としてその名を知られるようになり、
以後、19世紀において最も人気を有する女流ピアニストとなった。
 現代においても、ドイツ紙幣にクララの肖像が使われていたことからも、
いかにクララがドイツ国民に愛されているかを示している。
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 若き天才ブラームスは、
親子ほどの年齢差(20歳くらい)のあるクララに恋をします。
クララの美貌もさることながら、
ブラームスには彼女の音楽的な才能も、輝くばかりであり、
そこにも強く惹かれたのでしょう。

 でもその愛はプラトニック性が強く
お互いに尊敬しあい、支え合うものでした。
そして、ブラームスは生涯独身で、
クララの死後に後を追うかのように死にます。

 映画では、二人は恋愛感情を持っていました、
(どちらかというと、ブラームスは強く、
クララはブラームスの気持ちは分かっているが、
知らぬふりをしているという感じかな)
夫の死後まで男と女の関係はありませんでした。
そしてようやく、そのチャンスが巡ってきたのに、
なぜかブラームスは我慢をします。
(私には我慢をしたように見えました(^_^;))
ここら辺のブラームスの心理がよくわかりません。
覚悟していたとはいえ、夫の死で心細くなっている夫人を、
どさくさにまぎれて、なんとかしようというのが嫌だったのかな?
なら、もう少し後にすれば……。
 

 

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