真夜中の弥次さん喜多さん h21.10.24 DVD
朔的には☆は3つ
クドカン(宮藤官九郎)ワールド全開の映画です。
まあとにかく面白い、テンポが早くて、
予想もできない奇抜なアイデアが出てきて、
観客を飽きさせません。
原作は、しりあがり寿の「真夜中の弥次さん喜多さん」ですが、
どのくらい原作に忠実に描いているかわからないけど、
この原作も凄いですね。
「弥次喜多」といえば、十返舎一九の東海道中膝栗毛ですが、
東海道53次の珍道中、このイメージが根底から崩れます。
『栗毛』は栗色の馬。『膝栗毛』とは、
自分の膝を馬の代わりに使う徒歩旅行の意である。
弥次さん(長瀬智也)と喜多さん(中村七之助)はゲイであり、
おまけに喜多さんはヤク中で、
それを直すために伊勢参りに行くことを、
弥次が思いつき、二人の珍道中が始まります。
そこに待ちかまえている摩訶不思議な世界。
江戸から現代へタイムスリップ、死の世界まで飛躍する。
賛否両論ありですね、このような映画を認めるかどうか?
こんなおふざけはばかばかしいと敬遠するか、
まあこんな世界もありかと思うか?
私は後者です……。
監督を始め、出演者全員で映画で楽しんでいる、
それは舞台の楽しみ、舞台を見ているような感じです。
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