南極料理人

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南極料理人 h21.10.3 名古屋ピカデリー

 大好きな堺雅人の主演という事から見ましたが、
朔的には☆は3つです。

 この映画を見ることで、今の自分の幸せを感じることができました。
人は人との比較によって幸せを感じる生き物で、
今の自分の環境が恵まれていないと思っている人が見ると、
いかに自分が恵まれているかがわかると思います。

 南極観測隊といえば昭和基地ですが、
この映画の舞台となるのは、それよりもさらに奥地にある
<ドームふじ>という観測基地です。
皆さんは、そんな観測基地があること知っていましたか?
私は初めて聞きました。

 平均気温マイナス50度、酷寒ゆえに、
ペンギンやアザラシおろかウィルスでも住めない場所です。
そこで一年間観測という仕事をするために、
8人の男が一緒に生活をします。
ここへは希望して来た者、
希望せずにいやいやきた者といろいろですが、
とてつもない閉塞感に、
全員アッという間に強い望郷の念に襲われます。

 この不自由さを思えば、
日本にいる今の自分の幸せを実感できるはずです(*^_^*)。

 観測隊の楽しみは食事だけです。
その食事を担当するのが、
海上保安庁の料理担当であった西村(堺雅人)です。
彼は、缶詰や冷凍食品をうまく使って、
変化に富んだグルメ料理を作って隊員達を楽しませます。

 そのグルメの数々も楽しみですが、
南極隊員の基地での生活がユーモアたっぷりに描かれています。
集団生活だから、中にはなまけものや規律を乱す者がいますが、
それでも、同じ釜の飯を食う仲間、
いつしか和気藹々と生活を続けています。

 この映画、ハッピーエンドで悪人が一人も出てこないのもいいですね。
そして、日本で一緒に暮らしている時は冷たかった家族も
一年後帰るとやさしく迎えてくれます。
やっぱり、亭主は元気で留守が良いですね(^_^;)。

 出演は、堺雅人の他、生瀬勝久、きたろうですが、
この二人は特に味のある演技でした。
 

 

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