プライドと偏見

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プライドと偏見 h21.12.8 DVD

 朔的には☆は3つ(60点)です。

 少し前に、ジェーン・オースティンの自伝的映画を見て、
彼女の作品に興味が沸き、映画化されているこの作品を見ました。

 主人公のエリザベス(キーラ・ナイトレイ)の 
その凛とした生き方に清々しいものを感じました。
恋をする男と女の心の動きや行動を的確に描いていて
共感できる部分がたくさんありました。
いつの時代でも恋する人の気持ちは同じです(*^_^*)。

 この物語の時代(18世紀末)のイギリス女性には人権がありません。
驚くべきことに女性には相続権がなくて、
そのため娘ばかりのこの家の相続人は従兄であるという
摩訶不思議なことがおこります。
その従兄は当然の如く、この家の娘の中から嫁を望みますが、
決して理不尽なことではなくて、
そうしないと父が死んだ後、娘達は路頭に迷うことになります。
 そんな時代ですから、この母親のように娘達に
なんとか金持ちの結婚相手を見つけようと
やっきになることもわかります。

 あの時代の女性にとって最大の関心事は結婚であり、
そのための出会いの場です。
その出会いの唯一の場が舞踏会。
そこでのダンス(社交ダンスというよりもフォークダンスのような感じ)が
出会いの唯一の場であり、
普段は口を聞くことができない男女でも、その時ばかりは話ができます。

 偏見というものがいかに人の目を曇らせるのか
正しい判断をさせないのかがわかります。
(あの賢明なエリザベスにしてです。)
偏見は人に会った時の第一印象や
噂や人から聞いた話で作られますが、
偏見はその人を正しく見る目を曇らせます。
偏見を取り除くには二人でじっくり話をして
お互いを理解するしかありません。

<あらすじ>
 18世紀末のイギリスの田舎が舞台です。
ベネット家は決して豊かとは言えない小地主ですが、
夫婦と5人の娘が仲良く暮らしていました。
そんなある日、大富豪の独身男性とその友達が
隣の領地に来たことからベネット家は大騒ぎになります。
 

 

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