シェルブールの雨傘

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シェルブールの雨傘 デジタルリマスター版

 朔的には☆は3つ(60点)です。
私は、はやとちりで思いこみの激しいものですから、
この映画のタイトルに「雨」が付き、
さらに「ミュージカル」であることを知っていたので、
あの名作「雨に唄えば」と勘違いしていました(*^_^*)。

 フランスの港町シェルブールで、
傘屋を営んでいる母と娘(カトリーヌ・ドヌーブ)。
娘は自動車工の青年に恋をして、二人は結婚を約束しますが、
若すぎること、そして経済的な理由のため母親から反対をされます。

 自動車工は兵役のため、
2年間アルジェリア戦争に行くことになり、
その夜二人は結ばれ娘は妊娠をします。
彼の手紙だけが生きがいだった彼女ですが、
彼が戦争でケガをして入院をした時を境にして、
彼からの手紙が届かなくなります。

 経営の行き詰まっていた母の店を救ってくれた、
金持ちの紳士から娘はプロポーズをされます。
紳士は娘の妊娠を気にせず、
自分たちの子供として育てる約束をしてくれます。

 ガソリンスタンドを経営する彼の元に、
偶然ガソリンを入れにやってくる彼女……。
すべてはこのラストシーンのためにある、
そんな感じにさせる映画でした。
たった5分程度の短いシーンに、二人の過去と今が、
そして未来さえも凝縮されていました。
でも彼女は幸せだったのでしょうか?
身勝手な彼女の行動によって、彼の不幸が始まったと考える私は
今の彼女が不幸であり、
彼のことを後悔していると告白することを期待していましたが……(^^;)。

 この時の二人の気持ちは複雑ですが、
今までと同じように時間が解決をしてくれるのでしょう。

 台詞が全て歌というオペラのようなミュージカル、
これにはびっくり(*^_^*)。
でも違和感なく受け入れられたのは、
音楽(ミシェル・ルグラン)の素晴らしさだと思います。

 16歳のカトリーヌ・ドヌーブの美しさ・色の白さは輝くばかりで
まさにバラ色の乙女ですね(*^_^*)。
私はメグ・ライヤンの前は彼女のファンでしたが、
「みじかくも美しく燃え」や「昼顔」を見てからのファンのため、
若い時の彼女の美しさを知りませんでした。
もし知っていたら…。
それが残念です(*^_^*)。
 

 

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