少年メリケンサック

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少年メリケンサック h21.10.11 DVD

 朔的には☆は3つで、
我々世代には夢とやる気を与えてくれるのでお薦めです。

 この映画の脚本・監督の宮藤官九郎は、
コーエン兄弟と同じく天才ですね。
発想のユニークさ、奇抜さは他の追随を許しません。
言葉も結構ぎりぎりで過激ですが、それがまた的確で面白い。
彼の作品では、<舞妓Haaaan!!!>
<木更津キャッツアイ><ピンポン>などを見ましたが、
いずれも、ストーリーがユニークで面白く、
なおかつ展開が早く、登場する人物が独特の個性をもっています。

 メリケンサックとは、指にはめて拳の破壊力を上げる鉄製の武器で、
暴走族などがつけています。
この名前の由来は、
昔、アメリカのギャングが
喧嘩のさいに使用したことからだそうです。

 おっちょこちょいのかんな(宮崎あおい)は、
派遣としてレコード会社の新人発掘部にいました。
その仕事は埋もれた才能を見つけだし、それを世に出すことです。
日夜それに励んでいましたが、なかなか成績が上がらず、
いよいよ首という時に、
偶然超過激なパンクグループのライブ映像をHPでみつけ、
これこそ金の卵だと上司に売り込みをします。

 でも、それは25年前の映像で、
このグループはすでに解散していました。
引くに引けないかんなは、今は50歳近くになって、
バラバラになっているバンド仲間をなんとか集めて、
全国ツアーに出かけるのですが……。

 あの篤姫の宮崎あおいがよくやりました。
個性満載の中年男のメンバー
(佐藤浩市、木村祐一、田口トモロヲ)の中で紅一点。
部活のマネージャーのように、
この中年グループのアイドル兼雑用係を見事に演じていました。
これによってさらに演技の幅が広がったことでしょう(*^_^*)。
 

 

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