アリス・イン・ワンダーランド

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アリス・イン・ワンダーランド h22.4.29 半田コロナ

 朔的には☆は3つ半(70点)でお薦めです。

 オープニング2日間の興行収入が
『アバター』を超えたということで話題の作品で、
アバターと同じく3Dです。

 メルヘンチックなおとぎ話の世界、
動物がしゃべることに始まり、全てが不思議な世界。
このワンダーランドを『チャーリーとチョコレート工場』
『ビッグフィッシュ』のティムバートンが描いています。

 アリスが夢の世界中でのできごとだと思っていたのは、
アンダーランドという地下にある別の世界での出来事。
虚と実が入り交じり、境目のない現代にはぴったしのテーマです(*^_^*)。

 少女の頃から、何度も同じ怖い夢を見ていて、
うなされていたアリスも成長し19才に……。
その間に父が死に、事業は人手に渡り、
生活は一転苦しいものとなっていました。

 そんなある日、金持ちの貴族からプロポーズをされます。
それを黙って受けることがみんなの幸せになると
周りから説得をされますが、
アリスは迷い考える時間がほしいと、その場を逃げて行きます。
そんな時、時計を持った兎が現れ、それを追って行くと
誤って兎の穴に落ちてしまいます。

 その穴の先はアンダーグランの世界。
そこでは邪悪な独裁者である
赤の女王(ヘレナ・ボナム=カーター)が全てを支配していました。
それに苦しむ住民は、赤の女王を倒し、
平和を愛する白の女王を王位につけるために
予言の書にある救世主を待っていました。
そしてついに現れたアリスこそ、救世主であると……。

 アリスは始めは自分が救世主になることは絶対無理と言っていたのに、
帽子職人のマッド・ハンター(ジョニー・デップ)や
住民達の助けや励ましによって
しだいに自信と使命感を持ち、
救世主として赤の女王と戦う決意をします。

 少女から大人への成長、
すなわち自分の意志を持ち、状況を的確に判断し、
物事を決断できる自立した人間になること。
それを夢の中での出来事という形で描いていました。

 それによって単なるおとぎ話の世界ではない、
深くて大きなテーマの映画となり、
子供ばかりでなく大人も楽しめるものとなったことが
大ヒットにつながったのだと思います。
 

 

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