重力ピエロ

映画の目次へ 

 

重力ピエロ DVD h22.3.9

 朔的には☆は3つ半(70点)です。

 ミステリーの要素もあり、
テーマも深くそして重く、見応えあるものでした。
原作は同名の伊坂幸太郎氏の70万部を超える大ベストセラーです。

 不幸な事件(犯罪)によって過酷な運命を背負ってしまった家族
それでもしっかりと生きる兄弟
物語の中心は二人の兄弟
兄の泉水(加瀬亮)と弟の春(岡田将生)です。
加瀬亮も良かったですが、
特に弟の春を演じた岡田将生が魅力的で、
日本アカデミー賞の新人賞にノミネートされたのが頷けます。

 重い過去を背負った家族の物語。
その衝撃の事実が連続放火事件の謎解きとともに
だんだんとわかってきます。

 神のいたずらか?あることによって「重力を持ってしまった家族」
家族の誰にも責任がなく、
人生に荷物(重力)を背負うことになった家族。

 犯罪の悲惨さは、加害者(家族)だけでなく
被害者(家族)にも大きな傷跡を残していく所です。
そのやりきれない気持ちが伝わってきます。
 
 この題名(タイトル)はどういう意味なのか?と思って見ていたら
家族4人でサーカスの空中ブランコを見るシーンがありました。
例によってピエロがおどけて、今にも落ちそうに見せます。
それを見た幼い弟が落ちないかと心配すると
母は絶対落ちないから大丈夫と断言します。

 それは、強い絆で結ばれた私達のような最強の家族であれば、
どんな重力がかかっても
ピエロのように自由に空中を
飛ぶこともできると言っているようです(*^_^*)。
 

 

上に戻る