ミルク h22.2.11 DVD
朔的には☆は3つ(65点)です。
ゲイのカミングアウト
少し前のアメリカでは
もの凄く勇気のいることでした。
それによって家族からも見放され、
居場所がなくなり、
自分の存在する否定することになりました。
何事もそうですが、
先頭に立ち新しい世界を切り開いていくことはもの凄く大変なことです。
この映画の主人公ハーヴェイ・ミルクは
アメリカにゲイの人権を認めさせた先駆者です。
正直言って、ゲイの気持ちはほとんど分かりません(>_<)。
私はどこまで行っても女性が好きだし、
男優の中で格好良いと思う人もありますが、
それ以上の感情は全くわきません(*^_^*)。
同じ同性愛でも、美しい女性同士のレズは
映像的に受け入れられますが……(^_^;)。
ただそれは自分の感情であり、
大事なことは、人はそれぞれであり、
法律を守り人に迷惑をかけない以上、
個性を愉しむ権利があるということです。
<人はそれぞれ違う>それを認め、尊重しあえる社会であるべきです。
人はともすると、自分と違うものを避け差別する風潮があります。
その極端なものがナチのユダヤ人狩りであり、南アのアパルトヘイトです。
そして今なお、いろいろな国で民族紛争や宗教戦争が、
それが原因で起こっています。
このことは、今の自分はその立場にないからといって
無関心ではいられません。
明日は我が身、いつどこで、自分がそうならないとも限りません。
この映画はゲイを差別し、
公民権を停止しようというアメリカの政治的な運動を
ゲイのみならず、少数派の団結によって
その権利を守ることに勝利したアメリカ国民の物語です。
ミルク議員のこと始めて知りました。
でも、アメリカでゲイが認められていく状況は
ニュース等で知っていたので、そのニュースの裏では彼を中心に
あのように厳しい戦いをしていたのか?とわかりました。
もし負けていたら、今のアメリカはありません。
ロサンゼルス市の選挙制度は日本とだいぶ違っています。
きっとミルク氏の目指した市政委員とは、
日本の市会議員のような役割なのでしょう。
それに立候補したミルクは、自らゲイであることをカミングアウトし、
ゲイの人権を守るための戦いを始めます。
それは、ゲイに留まらずアメリカにおける
少数派の権利の確保にもつながるものでした。
ショーン・ペンは見事にハーヴェイ・ミルクを演じ、
昨年度のアカデミー主演男優賞を受賞しました。
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