おとうと

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おとうと h22.1.30 ピカデリー

 朔的には☆は3つ(60点)です。

 吉永小百合(64)、若返ってますます綺麗になっています(*^_^*)。
「母べい」の時より、顔の線や肩の線がクリアーになっていたから、
この映画のためにダイエットをしたのでしょう。
そのかいあって、今回も十分アップに耐えていました。
その精進ぶりは凄いの一言、
その姿勢・考え方は見習いたいものです(^o^)。

 どうしようもない弟を
子供の頃から母代わりとなって育てた姉は、
今でも酒におぼれ、親戚のつまはじきになっている弟を
必死でかばっています。
何度も何度も裏切られても、見放さない姿に
家族の絆の強さが感じられて涙が出てきました。
いろいろとつっこみを入れたいストーリーではありますが、
そこはさすがの山田洋次、
感動させ泣かせるポイントをよく知っています。

 母べいのように、特別な話ではなく
この弟のような困った身内は程度の差こそあれ、
誰でも一人や二人はもっているものです。

 酒に飲まれ人に迷惑をかける。
この弟のように、全ての人が順調に人生を歩んでいるのではなく、
うまく行かず悩んでいる人間も一杯います。

 弟役の笑福亭鶴瓶うまいです。
演技というより地で演じ、
大阪弁の良さを十分活かしていました。

 この映画のテーマの一つに「民間のホスピス」の存在があります。
身寄りもお金もない末期癌の人が、
尊厳をもって
その人らしく死ねるような場所を提供しています。
死をあたかもめでたい行事のように対応している
施設の職員が印象的でした。

 ホスピスとは、ネットには次のようにありました。
*******
治る見込みのない患者に過剰治療を繰り返すのをやめ、
むしろ人間的な死を迎えさせようというものである。
強い抗がん剤の投与など、患者に負担をかける医療行為はしない。
延命治療をしない点で、普通の病院と異なる。
Elephant King』のセス・グロスマンが抜擢された。(作品資料より)
 

 

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