十三人の刺客 h22.10.18 半田コロナ
朔的には☆は3つ半(70点)で、お薦めです(*^_^*)。
久しぶりに見応えのある時代劇を見ました。
「勧善懲悪、そして最後には必ず正義が勝つ。」
これが娯楽時代劇の王道であり、
この映画はまさにその王道に沿ったものでした(*^_^*)。
まあ、そのためには「悪人」を大きく、
そして極端にクローズアップする必要があり、
それが映画の面白さの決め手となります。
その悪人役を稲垣吾郎がなかなかうまく演じていたと私は思いました。
冷静に、冷酷に、人とは思えない残酷なことをする
それがよけいに悪を際だたせていましたが、
しかし、あそこまでやらなくても十分だった気もします(^_^;)。
また、その他にもこのシーンはいらないというものが
いくつかありましたが、きっとそれは監督が
サービス精神旺盛な人だったためなのでしょう(*^_^*)?
次期老中に決まっている将軍の腹違いの弟である、
明石藩主・松平斉韶(なりつぐ)は、その立場を利用して
悪行の限りを尽くしていました。
それをこのままに放置しておいたら、
御政道は成り行かぬと考えた老中の土井正勝は、
御目付役・島田新左衛門に密かに斉韶(なりつぐ)を
葬り去ることを命じます。
彼は、この命令を果たすために、
武士道に猛けた強者を集め、必死の覚悟でこの命令を決行します。
そのチャンスは唯一度、斉韶が参勤交代で
江戸から明石へ帰国する道中を狙うことでした。
1963年に公開された同名映画のリメイク版です。
主演の役所広司を筆頭に、山田孝之、
伊勢谷友介、伊原剛志、沢村一樹、松方弘樹、
稲垣吾郎、市村正親と、豪華な顔ぶれが揃いました。
武士として死場所(大義のために死ねる)を見つけ、
それにかける男達の姿は清々しいものです。
「武士道とは死ぬことと見つけたり」の言葉通り、
死を恐れない決死の覚悟が、たとえ13人であっても
多数に勝つことができる唯一の方法です。
<忠義>とは、<武士道>とは、どんな暴君でもそれを守ることなのか?
この手の映画を見るといつも疑問に思ってしまいます。
今の世の中、誰かが鉄槌を下して欲しいと思っています。
そんな庶民感情の代弁なのか?見た後でスカッとします(*^_^*)。
<七人の侍>と同じような雰囲気を感じました。
斉韶がどの経路を通って国に帰るのか?
島田それを読み、大ばくちとも言える戦略を練ります。
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