ベストセラー

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ベストセラー h22.12.5 半田コロナ

 朔的には☆は3つ(60点)です。

 <シックスセンス>や<シャッターアイランド>と
同じように雰囲気をもった作品で、
出だしからぐいぐい引きつけられる、ホラー&ミステリーです。

 韓国映画の質の高さを感じました。
主演のオム・ジョンファは、とても魅力的な女性で、
特に表情が良かったです。
演技が真に迫っていて、狂気を感じさせてくれました。
また、娘役の少女もうまかったです。

 作家が作品を生み出す時の苦しみは、
狂気の如きものであり、それをうまく描いていました。
どこまでが現で、どこまでが幻覚であるかわからず、
ついつい騙されてしまいます(^o^)。

 ベストセラー作家のベク・ヒス(オム・ジョンファ)は、
盗作(文学賞の審査員をしていた時の応募作からの盗作)疑惑から、
精神を患い、2年間全く作品が書けなくなります。

 それをなんとかして、彼女を立ち直らせようと考えた編集長の勧めで、
娘のヨニを連れて、韓国の田舎の町へ、執筆の旅に出かけます。

 ヒスが滞在することになったドイツ人宣教師の館は、
古くて年代ものですが、とても良い雰囲気の家で
これなら執筆ができる気がしました。

 しかし、しばらくすると、ヨニが姿の見えない「お姉さん」と
話をするようになります。
トラウマから思うように筆が進まないヒスは、
そのお姉さんの話を必死に娘から聞きだし、
それを題材に小説を書きます。
それはこの村でかつて起こっていた、
若い女性の失踪事件を扱ったものでした。

 それを出版すると忽ちベストセラーに‥‥。
しかしそれも盗作であったことがわかります。
でも確かに娘のヨニから聞いた話から書いた小説で、
盗作であるはずはない、何かあるに違いないと確信したヒスが
真相を調べて行くと、盗作と言われた作品も
この同じ館で書かれたものであることがわかります。

 それは偶然なのか?霊のなせる業か?
真相を確かめるためにヒスはこの館に戻ります。
そして、一気に真相が明らかになっていきます。

 

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