Dr.パルナサスの鏡

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Dr.パルナサスの鏡 h22.9.12 DVD

 朔的には☆は3つ半(70点)です。

 正直言って何を言いたいのかよく分からない映画でした(>_<)。
でもよく分からないけど、
それでも良い映画というものはあるものです(*^_^*)。

 監督は何を言いたいのか?何がテーマなのかよく分かりません。
DVDを見た後で、ネットでこの映画のことを調べて見ましたが、
どれも憶測ばかりで、これって言うものがありません。
それならと自分なりに分析してみました(*^_^*)。

 Dr.パルナサスの鏡は、Dr.の心の中、つまり潜在意識です
心は無限の宇宙であり、全ての人の心とつながっています。
そのためDr.パルナサスの鏡を通して、
自分の心の中に入ることができるわけです。

 Dr.パルナサスの鏡の中で人は夢を見ます。
それは自分の後悔であり、悩みであり、希望であり、
過去であり、未来です。

 Dr.パルナサスは1000歳、
彼は悪魔との賭けに勝って不死を得ます。
しかし不死と言っても衰えて行く肉体と精神、
それでも死ぬことはできません(>_<)。

 ある時Drには結婚を望む女性が現れます。
そこでDrは悪魔と取引をして若い肉体を得る代わりに、
自分の娘が16才の誕生日になったら
悪魔に渡すという約束をします。

 その約束を果たすために、ある日悪魔が彼の前に現れます。
娘を取られることを恐れあわてふためくDr.、
そんなDrを見て悪魔は新たに賭を提案します。

 Drは娘とアントン、小人のパーシイの4人で、
旅芸人のようにロンドンの町を回っています。
その唯一の見せ物は、
世にも不思議なDr.パルナサスの鏡であり、
その中に観客を入れて、幻想の世界を見せることでした。

 なぜDrが旅芸人の一座のようなことをしているのか?
よく分かりません(*^_^*)。
Drならもっとうまい金儲けがあると思うのですが‥‥、
Dr.はお金には全く執着がありません。

 小人のパーシイも不思議な人間、
そういえばDr.とは1000年来のつき合いである相棒です。
ということは彼も不死‥‥?(*^_^*)。

 悪魔はDr.と3度の賭をしますが、
決して賭に勝つことを望んではいません。
Dr.と賭をすることが楽しみであり、
もし勝って娘を取ってしまえば、Dr.との賭はできなくなってしまいます。
このように全く不思議な悪魔ですが、
これがなかなか魅力的です(*^_^*)。

 一座は橋で首つりをしているトニーを助け
一座に迎えますが、それは悪魔の仕業でした。
トニーは不思議な人物ですが、
そのトニーの現実の世界をヒース・レジャーが演じました。
そして、Drの鏡の中でのトニーを
撮影半ばにして逝ってしまった、ヒースの代役として、
友人だったジョニー・デップ、ジュード・ロウ、
コリン・ファレルの3人が演じています。

 複雑な人間であるトニーは
まるで3人の人間が同居しているようです。
悪人、時には善人と、多様な人間であることを、
別々の3人が演じることで、表現しているようです。

 鏡の中の映像は、幻想的でファンタジックな
ティム・バートンの如き世界です。
ここら辺りは、なかなか日本映画にはまねができない部分で、
できれば大きな画面で見たかったと後悔しました(>_<)。

 本作は、『ダークナイト』のジョーカー役で、
故人にもかかわらずアカデミー助演男優賞に輝いた
ヒース・レジャーの遺作となるものです。
 

 

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