彼女が消えた浜辺

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彼女が消えた浜辺 

 <彼女が消えた浜辺>を名演小劇場で見ました。
 朔的には☆は3つ(65点)です。

 イラン映画は「運動靴と赤い金魚」を見て以来です。
その映画は感動的なものでしたが、
こちらの映画は、人間心理の怖さを描いたものです。

 本国イランで2009年の興行収入第2位の大ヒットを記録するとともに、
ベルリン国際映画祭で最優秀監督賞(銀熊賞)に輝いた作品です。

 人は何かトラブルが起こると、
それが自分の責任であるかどうかをまず考え、
それによってそのトラブルに対する対応や姿勢を変えていきます。

 そして、そのことに責任があると感じると、
なんとか責任を回避するために、他人に責任をなすりつけて、
安心感を得ようとします。

 自分に責任のあるトラブルによって、人が不幸になると、
それが大きければ大きいほど、人は苦しみます。
その心理的な辛さは、肉体的な苦痛以上のもので、
古今東西変わらないものです。

 イランの中産階級に属している、仲の良い3組の家族とその友達は、
カスピ海の海岸に避暑にやってきました。

 和気藹々と楽しい一日が終わります。
しかし次の日、仲間の子供が海で溺れます。
そこからドラマは始まります。
 

 

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