森崎書店の日々

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 森崎書店の日々 h22.12.18 ミリオン座

 朔的には☆は3つ(60点)です。

 社会人になった頃、出張で毎年のように東京に行っていた時があり、
その時に神田神保町へも3度ばかり行きました。
この映画の中では、その時の神保町の古本屋街が、
そのままに描かれていて、
古本独特の匂いまでしてくるような気がしました(*^_^*)。

 私は本好きで、高校一年の時のHRで、
担任の先生から趣味は何と聞かれた時、
「本を買うこと」ですと答えたことを覚えています。
本を読むことではなく本を買うことと答えた私に
担任は驚いていましたが、
私は本を読むことはもちろん好きですが、
それ以上に本を買って集めることが好きでした(*^_^*)。

 そんな私ですが、家の都合で18才の時引っ越しをすることになり、
泣く泣く、大量の本をリヤカーに積んで
古本屋に売りに行ったことがありました。
自分ではたくさんのお金を使って集めた本だから、
高いお金で買ってくれるとのイメージを持っていましたが、
結果は二束三文でしか売れず、仕方ないこととはいえ、
本を売ったことを強く後悔をしたことを覚えています。

 好きな本に囲まれ、本好きな人とだけつき合い
そして好きな本を読むのが仕事。
そんな古本屋の店主に憧れていた時代もありました(*^_^*)。

 映画では古本屋の経営の大変さが語られていました。
本の流通が少なかった昔は結構儲かったけど、
今は本が溢れていてあまり儲からないそうです。
 でもたまにネットで貴重本が高く本が売れることもあり、
ぼちぼちだそうです。

 神保町の古本屋は専門分野に特化して生き残っています。
そこで一年に一度行われる古本祭、
機会があればぜひ行ってみたいものです(*^_^*)。

 神田神保町(じんぼうちょう)の古本屋街の一角に、
小さな古本屋(森崎書店)がありました。
その店主のサトルは、若い頃自分捜しの旅ということで、
東南アジアを旅して回っていましたが、その途中で父が死に、
古本屋を継ぐために戻ってきます。
今の自分の状況に満足をしているサトルにとって、
結局、自分の居場所は、青い鳥と同じように近くにあったわけです。
 
 サトルの姪(姉の子供)である貴子は、
東京の会社に勤めていました。
長くつき合っていた男に二股をかけられ捨てられ、
大きなショックを受けます。

 確かにこの男は自分勝手であると思うが、
この件に関しては貴子の自己責任を強く私は感じます。
 私の見る所、貴子は自分しか見ていない、
いや見ることができない薄ぺらな人間だったから、
欺されて捨てられたのだと思います。

 姉から貴子を励ましてほしいと頼まれたサトルは、
貴子に店の2階に住んで、古本屋を手伝ってほしいと電話をかけます。
その誘いにのって、古本屋のバイトになった彼女は
徐々に環境にもなれ、神保町が好きになります。
そして、その環境から必然的に本を読むことになり、
癒されると同時に、人間性と人を見る目を養い成長していきます。

 これは<第3回ちよだ文学大賞>を受賞した同名小説の映画化です。
 

 

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