千年の祈り

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千年の祈り h22.9.20 DVD

 朔的には☆は3つ(65点)です。

 見終わった後、ほのぼのとした気分になれる映画です。
結末は決してハッピーエンドとは言えず、
この先二人に何が起こるか分かりません。
でも、二人の心がつながり、わだかまりが解けて
信頼の関係ができたことは事実です。

 妻を亡くし、一人中国で暮らす老いた父が、
アメリカで離婚し一人暮らしをしている娘を訪ね、
しばらくの間、娘のアパートに滞在します。

 父は食事も満足にしていない娘のために食事をつくり、
何かと世話を焼き、帰りが遅いと心配しています。
それを娘は自分には自分の生活があると、
煩わしく思っていました。

 父は娘に秘密がありました。
 彼は中国共産党員で、
優秀な科学者としてロケット開発の
先頭に立って、来ましたが、
その成功を快く思わない同僚から、
手を握ったこともない助手との「不義の疑い」をかけられ、
職を追われます。

 それは濡れ衣でしたが、文化大革命の頃の中国では、
正すことができませんでした。
母も娘もその真実を知らず、今も誤解をしたままで、
それが父と娘との深い溝の原因でした。
それを初めて娘に話してやります。

 娘にも秘密がありました。
アメリカで結婚し暮らしていた中国人との離婚は、
今つき合っているロシヤ人との不倫が原因でした。
アメリカで暮らすには、自分の感情を中国語で話すより、
英語で話す方が楽であったからでした。
おそらく、そのロシア人は英語が堪能で、
二人は英語で話して、それが親密な関係に発展していったのでしょう。
 

 

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