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相棒−劇場版II−警視庁占拠!特命係の一番長い夜 h22.12.29 半田コロナ

 朔的には、☆は3つ半(75点)で、お薦めです。

 文句なしに面白かったです(*^_^*)。
 劇場版Tの時も感じましたが、発想が大きくてユニークです。
誰も手が出せない巨悪に対して、
敢然と立ち向かって行く姿はスカッとさせてくれます。

 前回はイスラム圏のテロリストによる邦人の人質殺害事件、
その裏に潜む日本政府の秘密でした。
そして今回は警視庁公安部の裏官房の手口と不正を暴いています。

 この映画から日本の警察の組織や実態が分かります。
「踊る大捜査線」のように……。

 映画の冒頭に、この事件の核心となるシーンが伏線として出てきます。
始めは何のことか分かりませんが、映画が進むに連れて、
それが事件の鍵となっていることが分かってきます。
これはTでもそうでしたから、相棒の映画版のパターンなのでしょう(*^_^*)。

 警視庁と警察庁の違いは?
ネットで調べて見ました(*^_^*)。

 簡単に言えば、警察庁は都道府県警察を指揮監督する日本国の行政機関で、
警視庁は東京都を管轄する警察の本部です。
警察庁のTOPは警察庁長官で、
国家公安委員会が内閣総理大臣の承認を得て任免します。
それに対して、警視庁のTOPは警視総監です。

 警視庁の警視総監以下の幹部を人質にして、
警視庁に立て籠もった元刑事、その要求は?その動機は?

 特命係の杉下右京警部(水谷豊)とその相棒(及川光博)は、
いつものように他の刑事に邪険にされながらも、
地道な捜査とひらめきによって
この難事件の真相をあきらかにして行きます。

 公安部は日本の警察では警視庁のみにある組織で、
トップは公安部長ですが、
それとは別に影の実力者があり、裏官房と呼ばれていました。

 公安部が無理にでも存在意義を示すのは、
東京地検特捜部と同じように、目立った業績がないと、
予算を削られる恐れがあるでした。

 公安への予算をとるために、
来日するアメリカ国防長官の暗殺を企てる、
中国系のテロリストがいるとの、情報をでっちあげ、
その捜査と検挙に公安部が活躍するという構図を作り上げました。
それを考え実行したのは、かつては公安部の裏官房と言われた、
現在の副警視総監でした。

 中国テロリストへの組織への潜入捜査を行う公安警察、
しかしそれは中国マフィアであり、その誤った捜査のために、
公安部の刑事が犠牲となります。
その刑事の友人と恋人による、裏官房であった副総監への復讐がテーマです。

 また、この事件を使って、警察庁は警視庁への牽制し、
自分の組織に有利なように人事を導いて行きます。

 

 

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