英国王のスピーチ

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英国王のスピーチ h23.3.12 TOHOシネマズ東浦

 アカデミー賞の4冠(作品賞・脚本賞・監督賞・主演男優賞)
に敬意を表して、朔的には☆は3つ半(75点)です……(*^_^*)。
 
 ソーシャルネットワークとの一騎打ちだったそうですが、
私的には断然こちらのほうが良かったと思います。

 眠くなるとの情報があったので、
映画に行く前に昼寝をして万全の態勢で望みました(*^_^*)。

 土曜日の昼というのに、大きな劇場に客はまばら
ここからこの映画の立位置が見えるような気がします。
なかなか一般受けは難しく、
どちらかというとマニアックな
映画ファンの人に向いているかもしれません。
もしアカデミー賞を受賞しなければ、
ここの映画館にはかからなかったでしょう(^_^;)。
それに引き替え名演小劇場はさすがですね、
受賞の前からやっていました(*^_^*)。

 この映画はなんと言っても、
主演男優賞を受賞したコリン・ファースの名演技が光りました。

ジョージ6世は、英国王ジョージ5世の次男として生まれます。
幼い頃から吃音で悩み、何人もの言語治療士によって
治療を試みますが全て失敗します。
そして、最後の頼みの綱として、
治療は対等な信頼関係が重要と説く、ライオネルが登場します。

1936 年、ジョージ5世が亡くなり
長男のエドワード8 世が即位しますが、
彼は離婚歴のある女性との恋を選んだため、
仕方なしにジョージは王座に就きます。

 その頃欧州では、ナチスドイツが、
欧州を蹂躙しようとしていました。
そのナチスドイツに対抗するには、英国の力が必要であり、
その国民を鼓舞する国王としての演説が必要でした。
果たして吃音である彼にそれができるのでしょうか?

 主人公のジョージ6世(コリン・ファース)は、
現在の英国女王であるエリザベス2世の父です。
その夫人エリザベス役にヘレナ・ボナム=カーター
そして吃音を治す、言語治療士にライオネルにジェフリー・ラッシュ、
そして監督は、「第一容疑者」のトム・フーパーです。

 ジョージ6世を支えた夫人の存在が大きいと思いました。
気品とユーモアを兼ね備えた、夫人の支えがあったからこそ、
彼は立ち直ることができました。
そして家族を心から愛している様子がよく分かりました。
二人の娘、その長女が現在のエリザベス女王で、
現在の英国王室の英国における立場がよくわかります。

 吃音の原因は幼少期の乳母による育てられ方にありました。
吃音は心の病で、その証拠として、
怒った時と、汚い言葉を吐く時はどもりません。

 演説と言っても、人が書いた原稿を読むだけだから、
たいしたことないと思っていましたが、
吃音の人にとってはそれだけで大変な苦痛です。
まして王となれば、それができないではすまないわけで、
本当につらいことだったと思います。
そういえば私は子供の頃、
赤面恐怖症で人前で話さなければならないとなると
心臓がバクバクして、顔が真っ赤になり、大変だったのですが、
いつのまにか治ったいました(*^_^*)。
 

 

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