秘密(1999) h22.12.21 テレビ
朔的には☆は3つ(65点)です。
この映画での広末涼子はとにかく美しい、
光り輝くようでした(*^_^*)。
演技も母親役と高校生役の
二つを切り替えて、見事に演じています。
さらに、その役柄も肉体は高校生の娘であるが、
精神や人格は母親であるという結構難しいものでした。
世間ではしゃべり方が変だとか、演技が甘いという指摘をする人もいますが、
私はそうは思いません。
それから夫役のひょうひょうとした小林薫や
妻役の岸本加世子も良かったです。
映画のタイトルが「秘密」とあり、
どんなに大きな秘密かと思ったら……(^_^;)
秘密はどんなに小さくても、見ている者をだますことができれば成功で、
人は全く予想をしていないことを突かれると、驚き面白いと感じるものです。
だから、殺人事件などなくても、十分ミステリーは成り立つものです(*^_^*)。
この映画は99年度、日本推理作家協会賞を受賞した、
東野圭吾による同名小説の映画化です。
杉田平介は妻の直子と、
高校生になる娘の藻奈美との3人家族でした。
ある日直子と藻奈美は直子の実家の法事のために里帰りします。
その途中に、バスの運転手の居眠り運転のため、
崖に転落し、二人は意識不明のまま入院をします。
知らせを聞いてあわてて駆けつけた平介(小林薫)に、
直子(岸本加世子)は、一瞬意識を戻しますが、
まもなく娘の手を握りながら息を引き取ります。
そして直子が息を引き取ると同時に、藻奈美(広末涼子)が意識を戻しますが、
なぜか母の人格となっていました。
それは直子が死んだのではなく、娘の体を借りて生きていたためでした。
他の人格がのりうつる憑依現象のことを、「狐憑き」といいます。
今回とよく似たケースが外国にありましたが、
それは2年で元の状態に戻どりました。
このように世の中には説明のつかない不思議なことがいっぱいあります。
そして、このことは誰にもいえない、夫婦だけの秘密となります。
この事態にとまどう二人でしたが、やがて妻は自分がやりたかったことを、
娘の体を借りて実現していくようになります。
自分の身に起こったことをもっと知りたいと思い、
娘になりすまして、高校で勉強を頑張り医大に入学をします。
そしてヨット部に入り、大学生活を楽しんでいましたが、
そんな直子に平介は嫉妬をします。
それを気遣う直子……。
しばらくすると、時々藻奈美の体に藻奈美が戻ってくるようになります。
それが時間と共にどんどん増えて、
いつしか直子の人格が消えて、藻奈美だけになります。
やがて、藻奈美は愛する男を見つけ結婚します。
娘を祝福する平介、そして結婚式の夜に、
実は藻奈美ではなく、妻の直子であることを平介は知ります。
そして、このことも二人だけの秘密となります。
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