木漏れ日の家で

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木漏れ日の家で h2306.18 名演小劇場

 朔的には☆は3つ(60点)です。
途中で何度も寝てしまいしました(^_^;)。
まあ、そういうゆったりとした時間の流れがテーマの映画ですから
ある意味では、監督の意図が成功したのかもしれません(^_^;)。
でも、ラストに近づくと一気に盛り上がり、眠気が飛びました。

 この映画は、2007年ポーランド製のモノクロ映画で、
原題は、<死んだ方がまし>だったそうです。
ちょっと映画の内容と、この題名はそぐわない気がします。
やはり、邦題の「木漏れ日の家で」の方が良いです(*^_^*)。

 この映画の特質すべきことは、
主演が91歳の現役の女優であることです。
しかし91歳でも、動きやせりふはしっかりとしていて、
顔や体はしわくちゃですが、元気でチャーミングです。

 若い時は美人だったことが、十分伺えます。
彼女は、きっと良き年を重ねてきたのでしょう。
映画の中で、大嫌いな不動産屋に
チャーミングだとお世辞を言われ、
少女のように無邪気に喜ぶ姿が可愛いかったです。

 夫に先立たれた91歳の老女は、
森の中の古い屋敷に一人で暮らしています。
一人息子は家族と共に、町で暮らしていますが、
嫁さんや子供のことを言い訳にして、
その屋敷で一緒に暮らすのを嫌がっています。

 でも、この屋敷は老女にとっては、
古いけど思い出が一杯詰まっている宝物。
ここを離れることはできないので、
この屋敷で息子家族との同居を願っています。
それなのに、息子は母に内密にこの屋敷を売ることを考えています。

 老女は愛犬との二人暮らしです。
この犬は賢く、老女の話し相手であり、
番犬としての役割も担っています。

 のんびりとした時間が淡々と過ぎていきます。
眠たくなるような、けだるさ、
森の中での老女の生活は、静かで変化の無い暮らしです。
そして、暇があると、
隣近所を双眼鏡でのぞくのが日課となっています。

 ラストで息子の裏切り(密かに屋敷を売ろうとすること)を知り、
老女は最後の決断をします。
それは息子よりも近所の貧しい子供達のために役に立つことでした。
そして、その子供達に囲まれ、賑やかな雰囲気の中で死んでいきます。
 

 

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