1911 h23.11.6 半田コロナ
<1911>を半田コロナで見てきました。
朔的には☆は3つ半(70点)でお勧めです。
歴史好きな私ですが、
中国におけるこの部分の歴史が大きく抜けていました。
それが多少なりとも補えたのはうれしいです。
歴史はなんと言っても実話ですから、
結果は分かっていますが、
その詳細を知ることは楽しいですね(*^_^*)。
孫文の辛亥革命は、知ってはいましたが、
実際どういうものであったかほとんど知りませんでした。
現在の中国は、中華人民共和国で共産主義の国ですが、
その一つ前の国が中華民国です。
今の台湾政府がその中華民国ですが、
どうしてそうなったかの歴史の流れの一端を知ることができました。
清→中華民国→中華人民共和国となるのですが、
その中華民国を作るための革命が辛亥革命です。
中国の最後の王朝は清で、
映画では<ラストエンペラー>として描かれていました。
清はアヘン戦争以来、列強の食い物とされ、
植民地のような状態で、
一部の特権階級と貧しい民衆(奴隷のような)に分かれていました。
これをなんとかしなければと、立ち上がったのが、
孫文が率いる若き革命の志士達でした。
孫文は、革命に対する外国からの資金援助や
革命への理解、啓蒙に努めるのが彼の役目でした。
そして中国の前線で戦うのは、孫文の右腕である、
戦略にたけ勇猛果敢な黄興<こうこう>(ジャッキーチェン)でした。
自分には何の得がなくても、
国のため、民衆のために働くことができる人物が孫文で、
これと対照的な人物が袁世凱(えんせいがい)でした。
孫文は日本の坂本竜馬のような存在かな
革命の精神的な支えとなる人物、
革命とその後の政権の根幹となる思想や綱領を作った人物でした。
彼が何よりも優先したのが、清王朝を終わらせることでした。
その目的を遂げるためには、
自分の地位(大総統)を袁世凱に譲ります。
その潔さが他の人には理解できません。
それは、権力にしがみつけ長い間権力を握ることが腐敗を呼ぶと考え、
権力者に左右されないシステムを作ることが大事だと強く考えていたからです。
それを自ら率先ようために、大総統の地位を降りました。
でもこの孫文の考えたシステムは、
未だ未熟なゆえに、権力者を縛ることができず、
この辛亥革命は、袁世凱によって一旦は頓挫をします。
革命に犠牲はつきものとは言え
革命に命を捧げ死んで行った、名もなき若者には敬意を表します。
同じことが自分にできるだろうかと自問自答をしていました。
その時の状況に自分が置かれなければわからないとしても、
おそらく自分にはそんな勇気はないと思います。
きっと怖くて、逃げてしまうでしょう。
そんな弱い自分だからこそ、
大義の前には命も厭わない、そんな強さがうらやましいです。
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