ミケランジェロの暗号

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ミケランジェロの暗号 h23.10.15 ミリオン座

 10月15日(土)にミリオン座で
<ミケランジェロの暗号>を見ました。
朔的には星は3つ半(70点)でお薦めです。

 どんな内容の映画かも知らずに
題名からのイメージだけで見ました。
 そのイメージとは、「ダビンチコード」のように
何か世界を驚かせるような謎が
暗号として絵画の中に隠されていて
それを解明していくというものでした。

 だから、映画の初っ端からナチスが出てきた時には、
ちょっと引きました(^_^;)。
(私はナチスの映画が苦手で、あまり見ません。
どうしても見る時には、
見るぞという覚悟をしてから見ています(^_^;))

 でも幸い、戦争場面や収容所の直接的な描写がなかったので、
救われました。

 時は第二次世界大戦の前のドイツです。
ユダヤ人である画商のカウフマン一族は、
富豪で名だたる画廊のオーナーでした。

 そして、200年前イタリアから盗まれたという
ミケランジェロの絵を所有しているのではないかと
思われていました。

 カウフマンの息子のヴィクトルは、
親友のルディには心を許し、
ミケランジェロの絵の在処を教えます。
しかし、ルディは親友を裏切り、
その情報を餌に、ナチスの親衛隊に入ります。

 絵の存在を知ったナチスは
イタリアとの同盟を強固にするために、
ムッソリーニをドイツに招き、
その時、両国の絆の証として、
ミケランジェロの絵を返そうと考えました。

 経験からカウフマンは、この絵をナチスに没収されると察し、
誰にも内緒で、信頼できる画家に2枚の複製を作成させます。
この2枚の複製と本物の絵が入り乱れ、
謎が謎をよぶ展開となります(*^_^*)。

 ナチスが他国へ侵攻したことによって、
身の危険を察したカウフマン一家は
スイスへの出国をめざしますが、
あと一歩の所で、ルディと親衛隊阻まれます。
ルディはミケランジェロの絵と交換に、
海外の逃亡を黙認すると約束しますが、
絵を手に入れるとたちまち約束は破られ、
家族は別々のユダヤ人収容所へ送られます。

 失意の底で父親は死にますが、
息子への遺言として、ある言葉(暗号)を残します。

 ドイツとイタリアの同盟を強固にするための会議で、
ミケランジェロの絵が偽物であることがわかり、
ムッソリーニの訪独が中止となります。
 
 なんとしても、イタリアとの同盟の強化を図りたい
ナチスはルディに命じ、本物の絵を探すためにヴィクトルを
ポーランドの収容所から、ベルリンへと呼び出します。

 ラストの鮮やかさ、爽快さはなかなかのものです。
切れ味の良いビールのように……(*^_^*)。
途中2転3転しますが、とにかくハッピーエンドですから、
安心して見られます。

 これは実話なんでしょうか?
まあ実話でなくても、
実話のような感じを私は受けたのですから、
映画としては成功したのでしょう(*^_^*)。

 そして、いつものように、戦争の時代に生まれなかった
自分の幸せを噛みしめました。
 

 

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