日輪の遺産

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日輪の遺産 h23.10.27

日輪の遺産を半田コロナで見てきました。
浅田次郎の小説の映画化ですが、
朔的には星は3つ半(75点)でお勧めです。

 太平洋戦争の末期、敗戦の濃厚な
どうしようもなく暗い時代を描いていましたので、
さぞかし心も暗くなるかと思いきや、
悲しくつらい出来事もありましたが、
見終わった後、
なぜか心は晴れ晴れとして、日本人に誇りさえ感じました。

 ポツダム宣言の受諾が間近に迫った
大本営の上層部では、
敗戦となった日本の戦後の復興のために、
秘密の作戦が実行されました。
でもこのことを知るのは、ほんの一握りに人間だけでした。

 マレーの虎と言われた山下将軍が
フィリピンから持ち帰ったマッカーサーの財宝
(今のお金で200兆円)を
戦後の復興のために、密かに山中に隠すという命令でした。
その命を受けたのは、真柴少佐(堺雅人)と、
小泉中尉、望月曹長(中村獅童)の3人でした。

 この財宝を隠すために、命に従い、
勤労動員されていた少女20人を使うことになりました。
彼女たちには、対戦車砲の秘密兵器だと言い聞かせて……。
何も知らない、素直な彼女たちは、お国の為だと信じて
その作業をしました。

 そして、財宝を埋め終わった時、
過酷な命令が真柴少佐の元に下されます。
果たして少女たちの運命は?
そして隠された財宝はどうなるのか?

 戦前の高等女学校の生徒達(14〜15歳位)、
20人の純真さ、今の子供達にない素直で
健気な姿が胸を打ちます。
担任の先生を尊敬し、慕っています。

 生徒達もそうですが、担任の先生の素晴らしさも強く感じました。
だから余計に、彼女達のはちまき「七生報国」の日の丸が
怖く感じました。

 これは、この時代の間違った教育を象徴しているもので、
二度と繰り返してはいけない過ちであると思います。

 今のお金で200兆円のマッカーサーの財宝、
もちろんフクションですが、
なんと壮大で夢のあることでしょうか(*^_^*)。

 今この財宝があるとしたら、
日本の債務は全てクリアーになり
日本の再生ができるのですが……。

 堺雅人も良かったですが、
一番は中村獅童の演技、
ものすごい存在感があり、良い味を出しています。
 

 

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