ウィンターズ・ボーン

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ウィンターズ・ボーン h23.11.5 ミリオン座

 朔的には☆は3つ半(75点)です。

 結構ショックを受けました。
これはアメリカならではの映画で、
日本では絶対に出せない独特の雰囲気があります。
そこには、気の荒いカウボーイと
銃と開拓者魂があります。

 この映画は、アカデミー賞の作品賞、主演女優賞、
助演男優賞、脚色賞の4つにノミネートされました。

 主人公の17歳の少女役のジェニファー・ローレンスの演技が一際光ります。
姿形は17歳の少女ですが、
家族を必ず守ってみせるという気概に満ちた姿は、
とても少女とは思えません。

 アメリカはミズーリ州の山間部の村のお話。
ここで麻薬の製造をしている一族、
その一族の掟を破ったことで、
密かに殺された父親を捜す17歳の少女の物語です。

 父は麻薬製造の罪で保釈の身、
それが裁判の日に出頭をせず行方不明となったことから、
保釈金の担保となっていた、
家と土地が没収されることになります。

 少女は、病気の母と幼い弟と妹を守るために
危険を侵して必死で父親を捜します。
父を捜す中で、麻薬の製造に関わる一族の秘密が
明らかになってきます。

 家から追い出されないためには、
父を見つけ出頭させるか、
殺されていることを証明しなければなりません。

 恐怖は人が作るもの、
人ほど怖いものはありません。
霊も殺人鬼も出てきませんが、それでも怖い映画でした。

 特に父親が殺されていることを証明するために、
湖の中に沈む父親の両手をチェンソーで切り落とす
シーンはぞっとしました。
 

 

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