ニューイヤーズ・イブ h24.1.15 半田コロナ
朔的には☆は3つ半(70点)でお勧めです。
大晦日の過ごし方は国によって違うものです。
日本は神社仏閣に詣でたり、
除夜の鐘を敬虔な気持ちで聴くなどのように、
宗教的なイメージが強く、
どちらかというと、内向きで
ネガティブな過ごし方をしている気がします。
その点アメリカは、この映画のように、
明るくてポジティブです。
深夜のNYの町には大勢の人が繰り出して、
新年のカウントダウンをして、
新年と同時に好きな人とキスをします。
(私はこの時は近くにいる人と、
手当たり次第にキスをすると誤解をしていましたが、
この映画ではそうではないようです(^_^;))
ニューヨークの大晦日から新年にかけての
カウントダウンのイベントに照準を当てて、
そこへ集うさまざまな人間模様を描いています。
私の大好きな<ラブ・アクチュアリー>のように……。
バラバラに始まったドラマが、
だんだんと繋がっていき、
そこに関係性が見えてくると楽しくなってきます。
そして、結末はどうなるのか?と、
ワクワクしながら想像をしていきます。
見えない糸が徐々に見えてくることは、
推理小説の謎解きのような面白さがあります。
8組もの男女の物語、
そこには、恋物語もあれば、
人生の始まり、人生の最後の日などがあり、
種々雑多な人生が綴られています。
ほとんどの物語が、ハッピーエンドを迎える中で、
悲しい結末もありました。
アメリカにいる看護士と
戦地にいる兵士とのインターネットを通しての対面です。
(現在のアメリカは徴兵制はありませんが、
それに代わる登録制があり、
若者は招集されて戦地に行く可能性はあります。)
それはアメリカの現実であり、
国の事情により、戦地に赴き、
好きな時に会えないという現実があります。
アメリカの豊かさ、NYの豊かさは、
まさにアメリカンドリームの世界ですが、
でも、ここに描かれているのは恵まれた一部の世界であり、
格差社会の現実の中、
厳しい生活を送っている、多くの人がいることは確かです。
もちろん、その認識は大事ですが、
だからこそ映画の中だけでも、
豊かな気持ちになりたいと思うのが人間です。
そんな気持ちを、この映画は叶えてくれます。(*^_^*)
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