戦火の馬 h24.3.8 半田コロナ
朔的には☆は4つ(85点)で、最高ランクの評価
絶対のお勧めです(*^_^*)。
さすがスピルバーグ、
無駄なものが一切ありません。
どうすれば観客が感動し、
涙を流すのかを十分知り、
その計算の上に作っているかのようです。
そして私はその罠にぴったしはまり、
感動で涙が止まりませんでした。
少年アルバートと愛馬ジョーイとの
愛と絆の奇跡の物語。
第一次世界大戦前のイギリスの片田舎が舞台です。
貧乏な小作人であるアルバートの父は、
農耕用の馬を買うために馬市に行き、
そこでサラブレットを見初め、
周りからの反対をよそに、地主と競り合ってまで
高額で落札をします。
妻からはさんざんに言われますが、
息子のアルバートはこの馬が気に入り
<ジョーイ>と名付け、親身になって世話をします。
地主から小作料を請求された時、
この馬を使って荒れ地を開拓し、
蕪を植えて、その代金で払うと約束します。
でも約束が守れない時は、
この土地を失うことになったので、
アルバートはジョーイを
農耕用の馬として必死で調教をします。
この気持ちが伝わりジョーイは、
奇跡とも言える荒れ地を見事に耕します。
そこに両親が蕪を植えますが、後少しで収穫という時に、
暴風雨のために蕪が全滅し、約束の小作料が払えなくなります。
そんな折、第一次世界大戦が始まりイギリスが参戦をします。
金に困った父は、ジョーイを軍馬として売ってしまいます。
アルバートはそれを必死に止めますが、
それ以外に家の窮地を救う方法がない諦めます。
そして、ジョーイとは必ず再会することを約束し別れます。
第一次世界大戦に参戦したイギリス軍は
ドイツと戦うためにドーバー海峡を渡り、フランスへ進軍します。
ジョーイも軍馬としてそれに同行をします。
ドイツ軍との戦いは困難を極め、
ジョーイにも数奇な運命が待っていました。
その頃の騎馬隊はその機動力によって大きな戦力だったので、
軍馬は大事にされますが、ひとたび軍馬として使えなくなると、
大砲や兵隊を運ぶための運搬用の馬とされてしまいます。
そして、容赦なく酷使されてやがて死んでいきます。
ジョーイはイギリス軍からドイツ軍、民間の人と
いろいろな人の手に渡って行きますが、
その度にジョーイを愛してくれる人が現れて、
その人たちに助けられ、奇跡的に生きていきます。
ジョーイは自分を愛してくれる人と
そうでない人、敵と味方の区別がつきます。
ジョーイの悲しく、訴えるような眼が印象的で、
その演技力には脱帽です(*^_^*)。
誰がどのように演出したのでしょうか?
すばらしい演技力です。
ラストシーンは美しく感動的なシーンで、
「誰がために鐘は鳴る」を彷彿とさせてくれます。
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