ファースト・ポジション 夢に向かって踊れ!
h24.12.15 名演小劇場
朔的には☆は4つ(80点)で、今年一番の映画かも知れません(*^_^*)。
ユース・アメリカ・グランプリは、
9歳から19歳までのバレエダンサーを対象とする
世界最高峰のバレエ・コンクールです。
そのバレエ・コンクールに、
世界の名門スクールへの奨学金や、
バレエ団への入団を目指し、
毎年5000人ものダンサーたちが世界各地の予選に参加しています。
この映画は、このコンクールに参加する
六人の子供達を追ったドキュメンタリーです。
なお、「ファースト・ポジション」(第1姿勢)とは、
バレエで両つま先、両膝を外側に開き両かかとをつけるポーズのことです。
一つのことに全身全霊をかけて取り組むことのすごさを感じました。
本人の努力は、並大抵のものではないことはもちろんですが、
家族を巻き込み、親は我が子のために全てをかけています。
その期待と責任に負けない所か、
十二分に応えている子供達がすごいです。
その部分に限れば、彼らは大人以上に大人です。
今となって振り返ると、
受験生だった頃はしあわせだったと思います。
それは<受験勉強だけしていれば良い>という、
免罪符があったからです。
もちろん受験生は辛くて厳しいものではありますが、
そのことで全てが許されるという環境は恵まれたものです。
このバレーに打ち込む少年少女を見て、そんなことを感じました。
プロダンサーになるためには努力だけではなく、
その人の持つ才能とか天分が大きく影響します。
もちろん、才能があっても
それに花を咲かせるには、努力が必要で、
それも並大抵のものではなく、全てを犠牲にした努力が必要です。
この映画は私の好きなミュージカル
<コーラスライン>を彷彿とさせる映画で、
さらにドキュメンタリーの迫力がありました。
そして、改めてバレーが全てのダンスの
基本であることが分かりました。
コンクールで見せたダンスの演技は
それぞれすごいレベルのものですが、
その背景にある家庭とか個人の問題が描かれているので、
さらにその演技に深い味わいが出ていました。
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