へルタースケルター

映画の目次へ 

 


へルタースケルター
h24年7月24日 阿久比ユナイテッドシネマ

 朔的には☆は3つ半(70点)です。
結構際どいsexシーンもあるので、
女性の方は覚悟して見てください(*^_^*)。

 まさしく<沢尻エリカ>の映画でした(*^_^*)。
内容云々よりも、彼女なくしてはできなかった映画だと思いました。
(これほど話題になりヒットしたのは、今の彼女のおかげ)

 「別に……。」発言以降、
彼女は嫌われる女優ナンバーワンとなってしまいました。
私も正直言って性格は大嫌いですが、
容姿はものすごく魅力的な女性であると思います。

 スタイル抜群で、人形のように整った顔、
余りに整いすぎているので、人造的な美すら感じます。
それが、この映画のテーマとだぶって、
いよいよ妖しい魅力となっています。

 この役はまさに彼女のはまり役
映画を見ていて、何度も彼女のイメージとダブル所がありました。
セックスシーンも結構過激でしたが、
今の彼女ならこんなの当たり前かなと思って
自然に受け入れられました。

 今伝えられているのが彼女の実像かどうかはわかりませんが、
もしこの映画の宣伝のために作られた虚像であるとしたら、
それはそれですごいことです(*^_^*)。

 マスコミによって作られた虚像、
それを逆手にとって、マスコミを利用する。
そんなしたたかな女、
それはまた、この映画とまたダブってしまいます。

 蜷川実花は「サクラン」以来です。
彼女は有名な舞台演出家の蜷川幸雄の娘です。
まだ両親が健在だった頃、
蜷川幸雄の「心中天の網島」を中日劇場で見た父が、
感動的に「ラストの雪のシーン」を語っていたことを
覚えています。
それは白一色の世界ですね。

 彼女は色彩の魔術師と言われています。
確かに、クリヤーで鮮明な画像、
多彩な色使いは見事で、すばらしいの一言です。

 今回は特に赤の使い方が際だっていました。
それは主人公のりりこ(沢尻エリカ)が、
自分の羽をむしって芸能界を生きている
その象徴としての赤い羽根の乱舞と、
彼女の行く末を暗示する血の色。

 韓国では美容整形をしてでも美しくなることの方が、
いろいろなことに有利であるとの認識から、
美容整形をする若い人が増え、社会もそれを認めています。

 もっとも日本の社会では、
まだそこまでは許容されていませんが、
そんな時代がすぐそこに来ています。

 そんな時代にタイムリーな題材の映画でした。
スターに憧れて、田舎から出てきた少女が、
全身美容整形をしてスターとなり一世を風靡します。

 しかし、トップアイドルの地位を守るために、
多量の薬を飲み、再手術を繰り返します。
やがてシミができ、
肌は老人のようになっていきます。

 美容整形とそれを維持するためには、
多額のお金がかかるので、
そのお金のために芸能界で稼ぐ必要があります。

 ただでさえ忙しくストレスが溜まっているのに、
自分の地位をおびやかす後輩の進出で
一層精神的に追いつめられていき、
精神に異常をきたし、自ら堕ちて行きます。
 

 

上に戻る