カラスの親指

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カラスの親指 h24.12.14

 朔的には☆は3つ半(70点)でお薦めです。

 3時間の長丁場でしたが、長いとそれほど感じなかったのは、
冗長な所がなかったためだと思います。
特に、ラストシーンは面白く、
最後まで気を緩めさせてくれませんでした(^_^;)。

 この映画の原作は、直木賞作家・道尾秀介の代表作で、
題名の「カラスの親指」の意味は、
カラスは色が黒いから、プロの詐欺師を示し、
親指は、父親のような存在ということで、
詐欺グループの親分を意味します。

 悲しい過去を持ったサギ師のタケ(阿部寛)と、
新米サギ師のテツ(村上ショージ)は、コンビを組んでいました。
その2人の元に、ある日ひょんなことから不幸な若者が集まり、
家族のように暮らすことになります。

 この映画の中で語られたテツがタケに語った親指の話。
親指が父親、人差し指が母親、残りの指が子供達で、
『親指だけが、正面からほかの指を見ることができ、
他の指にもふれることができる。』
そして、親指がタケさんであると……。

 この親指の話は、タケがこの家族の父親のような存在であるとの
たとえですが、ここにも深い伏線が引かれていて、
ラストでそれがわかります(*^_^*)。

 この親指の話が物語るように、
家族の再生と絆を確かめるための物語でした。

 映画のいろいろな所に伏線が引かれていて、
だんだんとそれが分かっていくという楽しみを持った、
ミステリータッチの映画でした。
 

 

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