のぼうの城

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のぼうの城 h24.11.7 阿久比ユナイテッドシネマ

 朔的には☆は3つ半(75点)で超お薦めです(*^_^*)。
とにかく面白く、2時間半を超える長丁場を、
一気に見せてくれました。

 戦国末期。
天下統一の総仕上げとして豊臣秀吉は、
最後の障害となっていた北条氏を討つために大軍を投じていました。
腹心の石田三成がその先鋒として、2万の大軍を率いて、
“忍(おし)城”を攻めました。

 忍城を守るのはたった500の兵のみで、
それを指揮するのは城代の成田長親(野村萬斎)でした。
彼は百姓の心を掴み、百姓から親愛の意味を込めて
のぼう様(でくの坊)と呼ばれていました。

 「一騎当千」という言葉がありますが、
500人が2万人に勝つという現実を見ると、
「戦とは数ではない」ことが証明されます。

 この戦の勝利は、百姓を味方につけたことにあります。
 その意味からも「民の心を知る」ことが国を治めていく時の
最も大事なことであり、
指導者の人柄とか日頃の行動が重要であるとわかります。

 のぼう様と呼ばれていた成田長親は単なる<でくの坊>ではなく、
(というか、能ある鷹は爪隠すのたとえのように、
巧妙にいざという時まで隠していました。)
戦略、戦術にたけていて、
勝ち目のない戦はしないとの信念を持っていました。

 石田三成の軍は寄せ集めであり、
功名争いとか、油断もありました。
 
 この物語は史実に即したものだそうですが、
私は初めて知りました。
北条攻めは秀吉の圧勝とばかり思っていましたので
戦国の世にはすごい人物がいたものだとの
認識を新たにしました(*^_^*)。
 

 

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