ジャンゴ

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ジャンゴ 繋がれざる者 h25.3.17 半田コロナ

  朔的には☆は3つ半(75点)でした。

 良い映画の条件の一つにわかりやすいストーリーがあると
私は思っています。特に洋画の場合は……。
その要望に応えこの映画は、勧善懲悪に徹した
ものすごくわかりやすい映画でした。

 悪人を片っ端から殺してしまう、タランティーノらしい映画で、
ハラハラドキドキの連続、そしてラストはスカッとさせてくれ、
3時間も決して長くは感じませんでした。

 最近リンカーンに関する映画が話題になっています。
リンカーンと言えば南北戦争、そして奴隷解放ですが、
この映画は1859年(南北戦争の2年前)のアメリカ南部の物語です。

 主人公は黒人の奴隷から自由人となった
ジャンゴ(ジェイミー・フォックス)、
今のアメリカは黒人の大統領ですから、隔世の感があります。

 人が人を売買する、どんな権利があって?
この暴挙も、法律があれば合法という名の下で
誰もがそれを認めてしまう怖さがあります。
黒人さえも……。

 黒人奴隷のジャンゴは、ドイツ人の賞金稼ぎに助けられ、
自由人となります。
二人は一緒に逃亡犯を探し殺して賞金を稼いでいきますが、
その間にもジャンゴは、拳銃の鍛錬を絶やしません。
そしていつしか、彼の右にでるもののない程の
拳銃使いの達人となります。

 彼には愛する妻がいました。
一緒に農園を逃げますが捕まり、別々の所へ売られてしまいます。
その妻を捜し、もう一度一緒に暮らすこと、
そして自分と妻を苦しめた白人に復讐することが夢でした。

 妻が売られた農園が分かり、妻を助けるために、
賞金稼ぎと共に一計を立てます。
その大農園主をデカプリオが演じました。

 彼の残虐で非道な振る舞いは実にうまく、
その名演技には引き込まれてしまいました。
果たして妻の奪還計画はうまくいくのでしょうか?

 同じ黒人の中にも、支配階級の白人に手を貸し、
一緒になって黒人を支配するグループがいます。
ナチスのユダヤ人収容所でも同じようなことがありました。
人間の悲しい性です。
 

 

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