<幕末高校生>を半田コロナで見ました。
朔的には☆はなしで、あまりお薦めできません(^_^;)。
高校の女教師(石原さとみ)と教え子の3人が
江戸時代の幕末へタイムスリップする物語です。
歴史ものの面白さは、史実は史実として守り、
その上で詳細については、作者の想像力が発揮できることです。
今年のNHKの大河ドラマは「軍師官兵衛」ですが、
その一番の見せ場が、ついこの間放送された<中国大返し>です。
本能寺の変で、信長が光秀に殺された時、
秀吉は中国の毛利攻めで、高松城を水攻めにしていました。
史実では、信長の死をいち早く知った秀吉は、
そのことを毛利には隠して、急遽和議を結び、
高松城主の清水宗治を切腹させた後、
一気に山崎の天王山(約200qを10日で返した)
まで兵を引いたとあります。
この奇跡的な行動が、秀吉の天下取りの決め手となりました。
でも、今回のドラマでは、官兵衛が信長の死を毛利に伝え、
その上で和議を結んだとしました。
このことは賛否両論がありましたが、視聴率が上がったことから
高評価だったことは確かで、私も見ていて、
ほんとうに良いのかな?と思いつつ、
新鮮で刺激的な展開を楽しんでいました。
「幕末高校生」は、勝海舟と西郷隆盛との
江戸城無血開城という史実を扱っています。
この映画での勝海舟(玉木宏)は、優柔不断で、
待っているばかりで何もしない男
(このように、見えたが実際は違うのですが…)
それを何とかして、無血開城をさせようと、
高校生達が奮闘するのですが、もう一工夫、
二工夫が足りません。
同じ江戸時代にタイムスリップしたドラマ「JIN(仁)」には遠く及びません。
せっかくの無血開城という、ミステリヤスで面白い史実を
もっと脚色し、深めて行ってほしかったです。
西郷(佐藤浩市)と勝との駆け引きをもっとみたかった。
(無血開城前の、そば屋での二人のからみは良かったけど…)
ただ、タイムスリップするのが、
スマホの<歴史アプリ>というのが、時代を感じさせて面白かったです。
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