ノア 約束の舟

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 映画を見てこの感想を書きましたが、
最初の週の観客動員数がアナ雪を上回っているとの
情報をその後で知りました。
今後この映画がどのように観客数を増やしていくかはわかりませんが、
映画は人によって見方や感じ方が違うものです。
さらに言えば、映画を見た時の体調や心理的な状況によって違ってきます。

 ここに書いたのはあくまでも私の感想ですから、
ぜひ自分の目で確かめてください。
ラッセルクロウを始め名優が揃っていますし、
壮大なスケールの大作であることは間違いないですから。

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 主演はラッセルクロウ、ノアの長男の妻として、
エマ・ワトソン(ハリーポッターのハーマイオニー役)が出ていました。

 朔的にはそれほどのハラハラドキドキもないし
ストーリーも単調に感じられ、可もなく不可もなしという作品でした。

 昨今のハリウッド映画は、
どうしても見たいという気持ちにさせてくれるものが少ないと思います。
ほとんどのものが近未来やSFもので、CGがこれでもかと使われていて、
人間的な感動を与えてくれるものがありません。
私は映像技術よりも、ヒューマンなドラマが見たいです。

 この映画の見所は大洪水のシーンですが、
そこにもCGがたっぷり使われているし、
岩のお化けみないな[番人]が出て来て、
大暴れをしています。

 「ノアの箱船」は有名な話ですが、
恥ずかしながら、私はほとんどその内容を知りません。
大洪水から生物の種を守るために、大きな箱船を作り、
わずかな人間と一対づつの種を積んで船出するというくらいです。

 でもどうして箱船を作らなければならなかったのかの意味を知りませんでした。
そして今回一番驚いたのは、
ノアが人の名前であったことです(^_^)。

 旧約聖書の「創世記」にあるノアの箱舟。
天地創造により、初めての人間であるアダムとイブは生まれ、
エデンの園で暮らしていますが、
邪悪な蛇にそそのかされて、禁断の木の実を食べてしまいます。
そして神の怒りをかい、アダムとイブはエデンの園を追い出されます。

 その後、アダムとイブの子孫である人類は繁殖し、
生存のために悪に染まっていきますが、
ノアの一族だけは神の意に沿い正義を貫き通していきます。

 悪に染まり、おごっていく人間に神は怒り、
全ての人間を滅ぼすという罰を下す決意をします。
その時、神はノアの夢に出て、「箱船」を作って、
自分の家族と動物の命(種)を救えとの啓示を与えます。

 ノアは頑なで自分の信念を絶対に曲げない人、
でもそれがあまりにも極端になると、ただの頑固親父となり、
家族にとっては、とても困った親父となります。
ノアはまさにそれで、自分の信念(神との約束)のためには、
家族を殺すことも躊躇をしません。

 この映画は歴史ドラマというよりも、
人間ドラマであり家族ドラマでした。
家族の命、幸せのために、頑固親父であるノアを必死で
説得する妻や家族。
そして、その愛がノアに届き、
ノアと家族を正しい道へと導いて行きます。
 

 

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