アニー

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 朔的には☆は4つ(80点)で、ミュージカルの好きな人にはお勧めです。
 
 私はミュージカルは大好きで、
特にメインになるテーマ曲が有名で、なじみがあるとさらに楽しめます。

 ミュージカル<アニー>は世界的に大ヒットし、
日本でも長い間公演され人気があります。
私は見たことがありませんが、
テーマ曲の<トゥモロー>はよく知っています。

 劇場版のアニーは1933年大恐慌の頃のニューヨークが舞台でしたが、
映画版では、それを現代のアメリカのニューヨーク市長選に置き換え、
内容もそれに沿ふ形で変更されています。

 11才のアニー(クヮヴェンジャネ・ウォレス)は、
レストランで両親に捨てられ、
里子として暮らしていますが、
いつか、両親が迎えに来てくれるのを信じて、
ことあるごとにレストランの前の道で待っています。

 市長選に立候補したスタックス(ジェイミー・フォックス)は、
ひょんなことからアニーと出会い、
支持率を挽回するために、アニーを養子にする作戦に出ます。
始めはアニーを選挙戦の道具としてしか考えていませんでしたが、
アニーの明るさが徐々にスタックスの心を溶かし、
いつしかなくてはならない存在となっていきます。

 ストーリーが面白く、
現代のアメリカのニューヨーク市長選を
メインテーマに持ってきたことが成功したと思います。

 アメリカの選挙は候補者の好感度が支持率となってすぐに出てくるので、
イメージ作戦が重要です。
鼻持ちならない大金持ちのスタックスが
NY市長選の好感度UPを里子を養子に迎えるという同情戦にでて、
それがどんどん効果を発揮していきます。

 でも市長になることよりももっと大事なものがあることを
アニーは気づかせてくれます。
映画を観終わった後には、「正義は勝つ」
「正直者が報われる」そんな温かい気持ちにさせてくれます。

 アニー役の女の子、歌も芝居のうまく、
明るくポジティブで希望を持って生きている少女をうまく演じています。
親に捨てられた里子という、悲しい状況なのに、
自分を捨てた両親をいつか自分を迎えに来てくれると信じ
レストランの前の道で待っている姿、
そのけなげさが涙を誘います。
 

 

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