ふしぎな岬の物語

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 「ふしぎな岬の物語」を半田コロナで見ました。
 朔的には☆は3つ半(70点)で、私のようなサユリストには、
特にお奨めです。
 それにしても、吉永小百合69歳には見えません、
私も頑張らねば……(*^_^*)

 心がほっこりと、温かくなります。
感動がじわりじわりと押し寄せ、
気が付けば目には涙が滲んでいました。

 この映画は、ラスト10分のためのものだと思いました。
それによって、今までの全ての謎を解け
悦子(吉永小百合)の人となりが分かり、
人間に奥行きが出て、さらに魅力的な女性になりました。

 私はこのラストの語りによって、
モントリオール世界映画祭での審査員特別賞グランプリの
受賞が決まったのではないかと思いました。

 原作は、森沢明夫の小説「虹の岬の喫茶店」です。
虹の絵に関わる不思議な話や、金子みすずの詩もいいですね。
 
 半農半漁の小さな町の、その岬の突端にあるカフェ
「岬カフェ」の店主柏木悦子、
彼女は優しく親切、穏やかな人柄から、
誰からも愛される人物でした。

 その彼女をカフェのすぐ隣に住み見守る甥の浩司(阿部寛)、
この二人を中心に、この珈琲店に通う常連の人々との交流を
町の風物詩と共に描いています。

 様々な「出会いと別れ」があり、
それでも人は前に向かって生きて行く、
その人々のたくましさは、生きる勇気と希望を与えてくれます。
いろいろあっても、
人との繋がり、関わり合いによって人は幸せに生きて行けます。
 

 

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