風と共に去りぬ

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風と共に去りぬ
h28.4.10 ビデオ

朔的には、☆は4つ(85点)で超お勧めです。

<ネットより抜粋>
 1939年に製作され、アカデミー賞主演女優賞を始め
10部門に輝いた不朽の名作。
大富豪の令嬢スカーレット・オハラが、
愛や戦争に翻(ほん)弄(ろう)されながらも、力強く生き抜く姿を描く。

 南北戦争勃発寸前のアメリカ。
南部の大富豪の娘にして、絶世の美女スカーレット・オハラは、
名家の御曹司アシュレーに思いを寄せていた。
しかし、彼が別の女性と結婚するといううわさを聞いてしまい、
嫉妬からとんでもない行動を取ってしまう。

****
 この映画を見るのは4度目になると思いますが、
何度見ても新鮮で面白いのは、
ストーリーが秀逸だからだと思います。
南北戦争、奴隷解放、南部の崩壊というテーマも
ダイナミックで壮大であり魅力的です。

 スカーレット(ヴィヴィアン・リー)は美人で、
男なら誰でもその美しさに惹かれ、
虜となってしまいます。
そのことは自分が一番よく知っているのですが、
唯一通用しないのが、片思いのアシュレーです。

 超一流の美人であっても、性格はわがままで自分勝手、
意地悪で不遜な鼻っ柱の強いお嬢さんです。
南北戦争がなくて、そのままお嬢さんであったら、
それでも良かったのですが、
南北戦争と南部の敗北、没落が彼女の人生を換えます。
 北軍の進行により、町からほうほうの手で逃げていく
シーンは迫力がある。

 戦火を逃れて這々の体でタラの地に帰ってきて、
荒れた大地に立って、
人を殺してでも、盗んでも、家族を餓えさせないとの
決意をするシーンは感動を呼びます。
でも、それによって妹の許嫁を横取りするなど、
したたかで、計算高い行動は決して褒められたものではありません。

 アシュレーに恋をし、
彼が従兄弟と結婚してからも、諦めずしつこく追いかけます。
それは、自分が振られるはずがないという自信というか、不遜から来ることです。
世間知らずで、相手の迷惑を考えない。
自分は絶対だとの自信があるからでしょう。
 
 それに対して、アシュレーの奥さんの人柄、人間性は素晴らしい、
スカーレットとの対象が見事で、
二人は深い関わりを持って生きていくことになります。

 アシュレーとの愛が完全に立ち消えだめだと分かり、
ようやく諦められた時、
バトラー船長(クラークケーブル)の愛の意味がわかりますが、
時すでに遅しで、船長が懇願する彼女を置いて出て行きます。
人はいつまでも待っていてくれるものではありません。

 レッドバトラーの格好良さ、
スカーレットが絶対絶命の時には、どこからともなく現れて救ってくれる。
まるでスーパーマンのような謎の人物。
彼がどうして金持ちなのか?は不思議ですが、
時代を見たり、世を渡る術には長けていることは確かです。

 スカーレットの気の強さ、気高さに惚れたが、
アシュレーへの変わらぬ愛を見に付け、
自分はこれほど愛しているのに、自分は愛されてはいないとの
虚しい気持ちになって行きます。
そして、最愛の娘の死で
結婚生活に完全にヒビが入り、破局を迎えます。

 船長は家を出て、一人タラにスカーレットは残されます。
でも、私の予想では、10年後には、
また二人は再開し結ばれるような予感がします。
 

 

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