マジカルガール
h28.4.16(土) 名古屋ミリオン座
朔的には、☆は3つ半(75点)でした。
<ネットより抜粋>
日本の魔法少女アニメにあこがれる少女とその家族がたどる、
思いがけない運命を描いたスペイン映画。
独創的なストーリーや全編を貫くブラックユーモアが話題を集め、
スペインのサン・セバスチャン国際映画祭で
グランプリと観客賞を受賞するなど、高い評価を獲得した。
白血病で余命わずかな少女アリシアは、
日本のアニメ「魔法少女ユキコ」の大ファン。
ユキコのコスチュームを着て踊りたいというアリシアの夢をかなえるため、
失業中の父ルイスは高額なコスチュームを手に入れようと決意する。
しかし、そんなルイスの行動が、
心に闇を抱えた女性バルバラやワケありな元教師ダミアンらを巻き込み、
事態は思わぬ方向へと転じていく。
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予測不能で先が見えない興奮、
久しぶりにこんなに引き込まれる映画を見ました。
冒頭の教室でのシーン、
バルバラという少女が自分の悪口を書いた紙を持っていることを
注意する年老いた教師(ダミアン)との会話。
(その時は、これがこの映画のラストを解く鍵であることなど、
知るよしもありません。)
そこから突然、白血病を患った余命幾ばくも無い少女の父子家庭へと。
失業中のルイス(文学の教師)の、
娘(アリシア)は日本のアニメに夢中で、
夢は主人公の衣装(一点物の高価なもの)を着て踊ることでした。
死にゆく娘の夢をどうしても叶えてやりたいと思ったルイスは、
90万円を工面するために苦悩します。
万策尽きたルイスの取った行動は?、
ここから一気に予測不能の展開が続き、
気づけばなんともすごい結末へつながっていきます。
いろいろな所に布石や伏せんが引かれていて、
それが徐々につながっていく時の快感はたまりません。
故にどの場面も見逃すことができません。
この映画は、あくまでもバルバラが主人公。
精神を病んでいるとはゆえ、したたかで、あくどく、
自分勝手な女。映画の展開と同じく、
予測不能で、理解できないまさしくマジカルな女性である。
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