広島、高松の旅

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年5月4日の9時に家を出て、名古屋から新幹線で広島まで、そして原爆ドームのある平和公園に行きました。私は、高校生の時の修学旅行で、ここに来ていたのですが、ずいぶん印象が違っていたのにびっくりしました。公園そのものがめちゃくちゃ明るいんです。たくさんの人が行楽に来ているだけでなく、幾つかのイベントも行われていて、うるさいくらいでした。私の平和公園のイメージは静かに、原爆慰霊者に哀悼に意を捧げ、戦争反対を誓うというものでしたから。

 原爆資料館の感じも変わっていました。設計は、かの有名な丹下健三<建築を勉強をした人なら誰でも知っている。今の都庁を設計した人でもある>の作品で、ピロティ(一階を柱だけにして、そのの空間を有効に使うための手法)の軽快な建物でした。遠くから見て、一目で彼の作品だとわかりました。

 資料館の中の展示方法が、映像を中心に、現代の細心技術を取り入れたものに大きく変わっていました。高校生の時は、原爆被害者の写真がショックでしばらく目に焼き付いていましたが、今では、その取り扱い方も柔らかいものになっていた気がします。

 それにしても、広島は市電が走っているんですね。これに新鮮な驚きを感じました。市電であったため、渋滞もなく、たくさんの人を平和公園まで運んでくれました。若いアベックが一杯資料館を見学していたから、日本も捨てたものではないと喜んでいましたが、今考えると、果たして彼らは何を思ってデートの場所に選んだのでしょうか?

 広島から新幹線で岡山に戻り、南風という特急に乗って、瀬戸大橋を渡り、四国は香川県の琴平に行き一泊しました。

 瀬戸大橋が見れることをものすごく楽しみにしていたのですが、列車だと全くと言っていいほど橋は見えません。列車の窓からは雄大な瀬戸内海の景色は見えますが、肝心の橋の全景がわかりません。私は工学部出身なので、橋のデザインとかの方が、瀬戸内海の自然の景色より格段に興味があります。橋の下側に線路がある構造の関係だとおもいますが、見えるのは橋桁の鉄骨ばかりでした。車で今度は渡ってみます。

 琴平には5時近くにつき、予約しておいたホテル琴参閣(ことさんかく)にチェックインしました。GW中とあって満室で、料金もお正月と同じ特別料金で、一人21000円取られました。普段なら、15000円くらいの部屋です。

 ホテルについてすぐに、金比羅さんにお参りに行くために5時半くらいにホテルを出ました。金比羅さんは階段の多いことで有名です。最初は緩い階段の両側に土産物の店が並び、冷やかしながら登っていくだけでさほどの苦痛ではなかったのですが、山門を過ぎたあたりから、階段はだんだんと急になり、次第に足取りが重くなっていきました。

 GW中でたくさんの観光客がいて、その勢いに押されるようにして、本殿を目指して進んで行きました。おそらく階段の数は500段以上はあったと思います。特に、本殿への階段はこれ以上ない急な階段で、息をハアハアさせて、休み休み上っていきました。太股が痛くなった。

 琴平の名物は、讃岐うどんと灸饅(きゅうまん)で、どこの店でも売っていました。讃岐うどんは、手打ちで麺に腰があり、歯ごたえがありおいしいです。灸饅は<なごやん>や<ひよこ>というお菓子を思い出してもらえれば、ほとんど同じものです。