人は肯定を求めている

話題の目次へ

 


  人は誰もが肯定されたい、人から認められたいと思っています。そのため、いつも自分を認め、肯定してくれる人を無意識の内に捜しています。これは私達が”人からどう見られたいか”という物語、つまり”できる男と思われたい””やさしいけど、芯のしっかりした男と見られたい。”などの自分の理想像を知らぬ間に自分の中で描いているからです。

 人はみな肯定を求めている。でも、褒められるために、認められるために、誰かの期待や価値観に合わせて生きる必要はないと思います。それでは本末転倒、何のための人生か分かりません。そして、できれば肯定を外部の人に求めるのではなく、自分の中に求めるようにしたいものです。そうすれば、人に左右されず自分の生き方ができます。私も50年間を振り返ってみると、人の目ばかり気にして生きてきた気がします。そこには、常に人から良く思われたい、いい人と言われたいという強い意識がありました。だから、自分の気持ちを抑えて、人に喜んでもらえる道を選んで来た気がします。でも、この年になって、このことを反省しています。少なくともこれからの人生は自分の気持ちに正直に生きていきたいと思っています。

 ”自分を褒めてあげたい”はマラソンの有森裕子の有名な言葉ですが、自分自身を的確に評価し、適正に褒めてやりたいものです。皆さんは、頑張ったら自分に褒美を上げますか?私はよくそうしますよ。頑張ったら、おいしいもの食べに行ったり、欲しいものを買います。些細なことでも、頑張った自分に褒美を上げることで、喜びも増し、次のやる気も増すというものです。