悟りとは
ひょっとすると、悟りとはもっと日常的なことではないのか?そんな風に感じてきました。というのは、悟りとは心のコントロールのことではないかと気が付いたからです。よく「気の持ちよう」という言葉を使いますが、どんな不幸でもその人が不幸と感じなければ不幸ではありません。 ある不幸な出来事が起こっても、それは幸せになるための踏み石だと考えることができれば、その人にとって、不幸ではなく幸福なことになるわけです。心を切り替えたり、考え方を変えてみる、これが心のコントロールです。消極的な気持ちを切り替えて積極的に、暗くなったら明るくなれと心に命じる。気持ちが変われば、人間は変わります。 でも、心をコントロールするのは難しいですね。自分自身なのに言うことを聞いてくれません。だから修行をして自分を強くしなければ、悟れないのかな?人間が生きていくことは、それだけで辛いことです。病気、死、失恋、失業一杯不幸がやってきます。それに負けないように、平常心(心やすらかに)を保って生活するのが悟りなんですね。悲しいときは悲しみ、苦しいときは苦しみ、でもすぐ立ち直って日常生活を、たんたんと続ける。そんな、平凡な生活が送れる人が悟りを開いた人かも知れません。そんな人を人生の達人というのでしょう。そういう人間に私もなりたい。 |