青春時代と恋

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失恋すると、女性も傷つくでしょうが、男も傷つきます。それは、男とか女というより個人差だと思います。中には全く傷つかない鈍感な人もいますからね。私は深く傷つく方です。

 だから、人を好きになり始めると、いつも二の足を踏み躊躇します。また、いつものように傷つくんではないか?そんなことばかり考えてしまいます。そして、自分が傷ついても立ち直れるいいわけを考えつかないと、思い切った恋愛もできませんでした。

 今考えると、恋をしている時は少しも楽しくなかった気がします。会っている時はあれだけ愛を確認したのに、別れた瞬間に相手の愛を疑う。「彼女はほんとうに自分を愛しているのか?さっき言った言葉は、実はこういう意味ではないか?あのそぶりは嫌われた証拠だ」そんな些細なことをほじくり出して、心の中で何回も何回も反芻するんです。そんな不安と苦悩がほとんどで、喜びはほんのわずかであった気がします。

 森田光一とトップギャラン知っています?彼らのヒット曲「青春時代」の歌詞の中に「青春時代が夢なんて、後からしみじみ思うもの、青春時代の真ん中は道に迷っているばかり…♪」とあるように、恋も今から思うと楽しく夢のようですが、その時はどちらかと言えば苦しみの方が多かったと私は思います。