創造的下流人へのすすめ
A その日その日を気楽に生きたいと思う。 B 自分らしく生きるのが良いと思う。 C 好きなことだけして生きたい。 良いところは積極的に取り入れていくべきです。そんな意味で、<創造的な下流人間>になることが必要であると思います。 ただ、これから書くことは私の考え方ですから、異論のある方はみえると思います。 下流社会 番外編(2) 創造的無能のすすめ 20代の頃に「ピーターの法則」という本を読みました。詳細は忘れましたが、階層社会の人間について書かれた本であったと思います。 「階層社会においては、人は無能になるまで出世できる」よって、「階層社会の各段階は無能な人間であふれている。」だから、「創造的に無能になってそれを回避しなければならない。」 こんなショッキングなことが書かれていました。これから社会に出て、ばりばり出世して頑張っていこうという青年には刺激が強すぎました(笑)。 この本の内容を的確には表現できないけど、会社勤めをしていると、この人は部長としては無能だと思える人はそれ以上は出世をしない。逆に、まだ有能だと思える人は出世する。 でも、その有能な人もどこかのポストで無能になり行き詰まりがくる。つまり、各ポストには無能な人であふれているわけです。 そうならないためには、無能のふりをして自分の能力以上の出世はしないこと。これを<創造的な無能>と言います。 先ほどの<創造的な下流人へのすすめ>はこれをパクリました(笑)。
下流社会 番外編(3) <ピーターの法則> この本に書かれている、ピーターの法則は、『階層社会にあっては、その構成員は(各自の器量に応じて)それぞれ無能のレベルに達する傾向がある。』たったこれだけです。 これが、数学でいう「公理」にあたります。あとは、この「系」にあたるものが <系1> 時がたつに従って、階層社会のすべてのポストは、その責任を全うしえない従業員(構成員)によって占められるようになる傾向がある。 <系2> 仕事は、まだ無能のレベルに達していない従業員(構成員)によって遂行される。 階層社会(会社)で働く人間は、自分の能力の限界まで出世ができるわけですが、その能力の限界で得たポストでは、能力を超えているので十分に力を発揮できず、決して、楽しい職場とは言えません。周りからも、無能だとささやかれているのが聞こえてきます。 それを回避し、ストレスのない職場で楽しく、やりがいのある仕事をして行くには、この創造的な無能が必要です。 この本では、全く出世をするなと言っているわけではなくて、自分の能力を超える出世は避けるべきだと言っています。 『創造的無能とは有能であるがゆえに、昇進を余儀なくされ自分の能力を発揮できないポジションに着く前に、意識的に「無能」を演じること。』とこの本では、創造的な無能を定義しています。 そして、意識的な無能とは、職務に影響のない範囲で、たとえば、机の上が乱雑だったり、大事な領収書を時々なくしたりして、意識的に無能を演じることです。 また、創造的な無能は、昇進を拒絶するのではなくて、<あの人は無能だと思わせておいて>決して昇進を勧められないように持っていくことで自分の能力を超えた昇進を避けるわけです。 最終的な昇進をさけることが、職業人、または個人としての健康と幸福を守る道であるとしています。 この考え方には、異論がある方も多いと思います。でも、今のようにストレスが多い時代には、こんなユニークな考え方もあっても良いと思います。 |